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ストリート・アート 人編

カテゴリー:文化・芸術・美術 投稿日:2021年5月24日

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芸術の都市・メルボルン。以前、動物と巨大作品のストリート・アートを紹介しました。今回はその3回目として「人」を集めてみました。メルボルンに所縁のある歴史上の人物からコンテンポラリーまで、通りのそこここにたたずむ彫像たち。コロナが終息してメルボルンを観光で訪れる際にはぜひ「G' Day, mate(グッダイ・マイ、こんにちは)!」と声をかけてみてください。


■メルボルンの立役者4人

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ー州立図書館の前で背筋を伸ばして威厳たっぷりに立つのは「チャールズ・ジョゼフ・ラ・トローブ(Charles Joseph La Trobe)」です。1801年ロンドン生まれのラ・トローブは、ポート・フィリップ(Port Phillip)地域の長官を経て、1851年に独立した植民地となったビクトリアの初代副総督になり、メルボルンの発展に尽力しました。
ーコリンズ(Collins)とスワンストン(Swanston)ストリートの角に立つメルボルン最古のブロンズ像は、「バート・オハラ・バーク(Robert O'Hara Burke)隊長」と「ウィリアム・ジョン・ウィルズ(William John Wills)副隊長」です。1860年、当時未踏だったオーストラリア内陸部の調査に出かけた19人の探検隊は、メルボルンを出発し大陸北端のカーペンタリア(Carpentaria)湾を目指して2800kmの探検に出ました。※現在は地下鉄工事中のため公開されていません
ーセント・ポール(St Paul's Cathedral)大聖堂の横で、船首に立ってスワンストン・ストリートを見下ろしているのは「マシュー・フリンダーズ(Matthew Flinders)」です。イギリス出身の航海士で、オーストラリア大陸を周回し海岸線の測量をしました。「オーストラリア」という名称は、彼の著書のなかで使われたことから一般に広まったと言われています。


■ 観光客の記念写真で人気

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バーク(Bourke)ストリート商店街の角に立つ背広姿のユニークなブロンズ像は「スリー・ビジネスマン・フー・ブロウト・ゼア・オウン・ランチ(Three Businessmen Who Brought Their Own Lunch)」です。弁当箱を持ったこの3人のビジネスマンは、メルボルン創成期に活躍した銀行家のチャールズ・スワンストン(Charles Swanston)、牧畜業者の ジョン・バットマン(John Batman)、測量士のロバート・ホドル(Robert Hoddle)です。「消費主義のとりこになってしまった人々」と皮肉っているそうです。



■オリジナルはマンハッタンに

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メルボルンの名所フェデレーション・スクエア(Federation Square)の真ん中に、仁王立ちで天を仰ぐ少女像が「フィアレス・ガール(Fearless Girl)」です。オリジナルは2017年に「金融界での男女平等」の意味を込めてニューヨークのマンハッタンにチャージング・ブル(Charging Bull)と対峙して設置され、世界最大級の広告賞で3部門のグランプリを受賞しました。19年の国際婦人デーに合わせて4体目のレプリカがメルボルンに設置された際、著作権をめぐる裁判騒ぎにもなりました。



■ 道行く人の目を和ませる

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会社員が行き交うコリンズとエリザベス(Elizabeth)ストリートの角で、その絵本のよう風体が目を和ませでくれるのが「チルドレンズ・ツリー(Children's Tree)です。フクロウが止まる木の下で少女と少年が遊ぶブロンズ像は、1963年に彫刻家のトム・バス(Tom Bass)によって製作され、06年に現在地設置されました。バスの作品はシドニーやメルボルンの企業ビルでよく見かけます。彼の遺志を継いだ彫刻教室はいまでもシドニーで続いています。



■愛と悲しみを表現

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ヤラ川沿いのサウスバンク(Southbank)に立つ、ピカソの作品のようなモザイクの彫像が「オフェリア(Ophelia)」です。以前紹介したバーララン・マー(Birrarung Marr)の「エンジェル(Angel)」の作者 デボラ・ハルパン(Deborah Halpern)の作品で、ハムレットの愛と悲しみの絡み合った感情を表しているそうです。もとはエンジェルと共に州立美術館の前にあったものが92年に現在地に移され、ビクトリア観光局により「メルボルンの顔」となり幅広く親しまれています。



〈参考サイト〉

http://www.soinlovewithmelbourne.com/2016/03/the-three-businessmen-sculptures.html
http://ergo.slv.vic.gov.au/image/c-j-la-trobe-statue
https://www.timeout.com/melbourne/news/new-yorks-fearless-girl-statue-is-now-in-federation-square-022619
http://www.let.osaka-u.ac.jp/seiyousi/bun45dict/dict-html/00670_LaTrobeCharlesJoseph.html
https://melbourneartcritic.wordpress.com/2011/09/26/ophelia-will-return/

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加藤 伸美 さん

オーストラリア・メルボルン特派員の加藤 伸美 さんが現地からオセアニア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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名前:加藤 伸美 さん

加藤 伸美 さん

神奈川県藤沢市出身。1999年に結婚を機に来豪し、パース、シドニー、メルボルンと転居。以来ライター兼翻訳者として働きながら、実はパティシエへの野望を抱いて資格を取得。大昔に旅行記、少し昔に翻訳児童書を出版。数年前から学生時代の続きとして海外旅行を再開し、おもに現地発着ツアーへの参加を趣味としている。特技は似顔絵ケーキ作りで、オーストラリアのスイーツに造詣が深い。
Instagram: https://www.instagram.com/noboo2017/ DISQUS ID @disqus_5AFVjJFvWv

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