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外出できないメルボルン⑫  祝・コロナ禍制限措置解除!

カテゴリー:生活・習慣・マナー 投稿日:2020年10月29日

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ビクトリア州の都市部は、10月27日23時59分をもって、のべ半年間にわたるコロナウイルスの制限措置がほぼ全面解除されました。ビジネスオーナーは営業再開を求め、専門家は州民のメンタルヘルスを憂慮し、不自由で先の見えない人々の不安はそろそろ限界に達してきていました。解除の発表のあった午後、ツイッターにアップされた、ドーナツ(ゼロを意味しているそうです)を目の前に微笑むダニエル・アンドリューズ州知事がとても象徴的でした。特派員任命直後に2度目のロックダウンで外出ができなくなり、応急処置的に始めた「外出できないメルボルンシリーズ」も気がつけば12週。今回をもってこちらもめでたく「解除」となります。「世界一住みやすい街・メルボルン」は、真夏のクリスマスシーズンに向けて動き始めました。



■2020年6月9日以来の新規感染者はゼロ


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ステージ4の制限措置、ロードマップ第2段階のビクトリア州の都市部は25日にも次の段階への移行、またはさらなる部分的な緩和の発表が予定されていました。「残念ながら、今日のところは変更がありません」。沈痛な面持ちで始まったダニエル・アンドリューズ州知事の定例記者発表は、メルボルン北部で見つかった6人の新規感染が11世帯39人に広がっていることに触れました。これらのサバーブを中心とした集中的な検査を実施し、その結果と分析が出るまでは動き出すわけにはいかないとの説明がありました。週明けからのビジネス再開を予定していた業界団体はこれ以上のロックダウンが与える経済的ダメージを、医療関係者は若年層を中心に激増しているメンタルヘルスへの影響を危惧するなど、メディアではアンドリューズ州知事への批判が日ごとに強まっています。「今日は無理ですが、きっとすぐにうれしいニュースを発表します」とはいうものの、筆者も含めて州民の誰もが落胆したと思います。そして翌26日、これまでは午前中に行われてきた定例記者発表は午後3時からのスタートになりました。「週末を通して行われた検査の結果はすべて陰性でした」と州知事は定例の報告をしたあと、頬を紅潮させながら「過去24時間の新規感染者はゼロになりました。6月9日以来の感染者ゼロです」。州知事は感極まって泣いているようにも見えました





ステイ・ホームからステイ・セーフへ


「というわけで、いよいよ再開のときがやって来ました」。10月27日23時59分から、メルボルンの再始動が発表されたうれしい瞬間です。ロードマップの次の段階への移行の条件である、過去14日間の1日の新規感染者数の平均を3.6に抑え込んできたこともあり何度か見直しをされながら進められてきたロードマップも、前倒しで第3段階に進むことになりました。27日からは、これまでのスローガン「ステイ・ホーム」は「ステイ・セーフ」へ変わり、8月から続いてきた制限がほぼ全面的に解除されることになりました。外出範囲の25km圏内の規制は残りますが、外出に理由や制限がなくなり、美容系を含むすべての小売店や飲食店が再開します。屋外では世帯数に関係なく10人までが集まることができ、1世帯大人ふたりまでとその扶養家族が1日1回までほかの家を訪れることができます。屋外では、スポーツは18歳以下であれば接触のある種目ができ、18歳以上でも社会的距離1.5mを保っていればプレイできます。エクササイズもインストラクターひとりに対して10人まで、プールも50人までが入れることになりました。エンターテインメントも動物園のような着席のないものは制限つきで再開し、図書館やトイライブラリーも貸し出しと返却ができます。そして何よりもうれしいのは、人数制限や社会的距離といった条件つきではありながら、「食の町・メルボルン」で飲食店の屋内外席での飲食ができるようになったことです。ただし、スポーツクラブ、宿泊施設、屋内観光施設、州内の移動は11月9日のさらなる緩和を待たなければならないほか、公共の場でのマスク着用は、州内全域で引き続き強制となっています。




■州内最初の感染者は1月25日


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なか休みはあったものの、3月に始まったメルボルンでのコロナ禍の様子を振り返ってみたいと思います。メルボルンで最初に確認されたコロナウイルス感染者は、1月25日の中国・武漢からの男性でした。直後に中央政府は中国からの入国者を全面禁止。3月に入るとフォーミュラ1を始めとするさまざまなイベントが中止になり、12日にモリソン首相による国民へのコロナウイルス対策についての決意表明、16日にはビクトリア州の非常事態宣言が発令されました。日本が東京オリンピックを開催するかどうかで揺れていた23日に公立学校が閉鎖し、最初の外出制限措置、いわゆるロックダウンが始まりました。3月下旬には州内の新規感染者が過去最高の111人を記録しましたが、そのあと順調に感染者数が減少し、5月26日には小学生と中高生の一部が登校を再開。6月1日になると飲食店も小売店も人数制限つきで営業を始めました。他州とも足並みを揃え、国全体で終息の方向へ向かっていたと思われたものの、6月末に海外からの帰国者用ホテルの隔離措置に重大な問題があったことが発覚。7月に入るとすぐにメルボルン近郊の一部に、続いてクラスター発生源となった北部の高層住宅への外出制限令が出され、7日にはビクトリアとニューサウスウェルズ州間の州境が閉鎖されました。22日には公共の場でのマスク着用が強制となり、8月2日に災害非常宣言が発令されたのと同時に、夜間外出禁止令、半径5km圏内の行動制限を含む前回より厳しいステージ4の制限措置下に入ました。この時点での新規感染者は725人と過去最高を記録しました。





参考サイト:

https://www.dhhs.vic.gov.au/coronavirus-covid-19-daily-update

https://www.premier.vic.gov.au/statement-premier-78

https://www.coronavirus.vic.gov.au/second-step-coronavirus-roadmap-for-reopening


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加藤 伸美 さん

オーストラリア・メルボルン特派員の加藤 伸美 さんが現地からオセアニア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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名前:加藤 伸美 さん

加藤 伸美 さん

神奈川県藤沢市出身。1999年に結婚を機に来豪し、パース、シドニー、メルボルンと転居。以来ライター兼翻訳者として働きながら、実はパティシエへの野望を抱いて資格を取得。大昔に旅行記、少し昔に翻訳児童書を出版。数年前から学生時代の続きとして海外旅行を再開し、おもに現地発着ツアーへの参加を趣味としている。特技は似顔絵ケーキ作りで、オーストラリアのスイーツに造詣が深い。
Instagram: https://www.instagram.com/noboo2017/ DISQUS ID @disqus_5AFVjJFvWv

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