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外出できないメルボルン⑪  いよいよ新規感染者ふたりに

カテゴリー:生活・習慣・マナー 投稿日:2020年10月22日

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ビクトリア州では2020年9月6日に、5段階にわたるコロナウイルス制限措置緩和のロードマップが発表されてから6週間が過ぎました。27日には第2段階に進み予想以上の効果を得ていることから、その進め方も見直されました。クラスターが発生したり、新規感染者数が不安定だったりしたことから心配されていた次の段階への移行は、第2段階に留まりながらも、10月19日に州内都市部・地方の地域ともに部分的な緩和の発表があり、この時季スポーツイベントの多いビクトリアにもようやく本当の春が来たようです。



■外出範囲は半径5kmから25kmへ

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コロナウイルス新規規感染者が2名を記録した10月18日、ダニエル・アンドリューズ州知事の定例記者発表に続いて、「いまは少し時間がかかっているだけです。まずは健康上の問題を解決してからほかの大切なことに取りかかりましょう」と励ましの言葉に続いて、州内の都市部と地方の地域の部分的な制限措置の緩和が発表されました。メルボルンを中心とする都市部では、不要不急の外出と、地方の地域への移動は引き続き制限されますが、行動範囲はこれまでの自宅から半径5km圏内が25km圏内に拡大されました。買い物や運動、友人と会うなどの外出時間はこれまでの2時間から無制限になり、1日の外出回数も制限がなくなりました。公園やビーチなどの屋外では、最大2世帯10人までが集まれるようになり(1世帯なら10人以上も可)、テニス、ゴルフ、ローンボールなどの屋外施設を利用するスポーツは、原則1グループ10人までで、道具や器具の共有や更衣室などの屋内施設を利用しないなどの条件つきでプレイできるようになりました。屋外プールは30人までは体育の授業でも利用できるようになったほか、スケートパークも再オープン。公立学校は27日に発表されたとおり、11、12年生(日本の高校2、3年生)と小学校の準備年(日本の幼稚園年長)から6年生、中学1年生が12日からすでに登校を再開し、26日からは残りの中高校生が続きます。





■州内地方の地域はさらに緩やかに

ビジネスは、店舗や屋内スポーツ施設の再開は見送られ飲食店は引き続き持ち帰りのみですが、美容院が再開しました。また、塗装業などを含む住宅の修理業者、個人住宅での屋外プールやスパの清掃やメンテナンス業者、移動式のペットグルーミング、屋外での写真撮影をするフォトグラファーらは現場で5人まで作業できます。不動産業は住宅・商業施設ともに10名までが屋外でのオークションをすることができます。一方、制限措置緩和のロードマップ第3段階からスタートした地方の地域でもロードマップは現状のまま、部分的に緩和が進みます。自宅への訪問が1日ふたりまでできるほか(自宅訪問するふたりは別々の世帯からでも可)、図書館、トイライブラリーの再開、飲食店はメルボルン都市部在住者が利用しないよう引き続き管理が義務づけられますが、屋内では1店舗40人まで、屋外は70人までお客を入れることができます。スポーツは屋内プールで18歳以下のみがプール内を20人までで利用でき、水泳教室も再開されました。

公共の場でのマスク着用は、州内全域で引き続き強制となっています。また、次の緩和は11月1日が予定されていますが、この1週間の状況次第で予定が早まる可能性もあるそうです。




■トラベルバブルもスタート

今回の緩和の発表に先立ち16日金曜日、オーストラリアとニュージーランド間の「トランスタスマン・トラベル・バブル」の第一陣65人がシドニー空港に到着しました。これは、5月から協議されていたコロナ禍以後に両国間での安全な枠組みの中で旅行を再開しようというものです。ニュージーランドからの旅行者は、ニューサウスウェルズ州と北部準州には隔離措置なしで入国できます(オーストラリアからのニュージーランドへの入国は現時点では不可)。オーストラリアには6つの州と2つの特別地域があり、トラベル・バブルに合意・参加しているのは前述の2州だけです。ところが、シドニー空港から国内線へ乗り換えて他州に移動したニュージランドからの旅行者がいたことが直後に発覚。ビクトリア州には当初通知されていた17人をはるかに上回る55人が到着していたことがわかり、州政府は旅行者の追跡と対応に追われました。州政府は中央政府からのトラベル・バブルへの参加を断り続けていたため、アンドリュー州知事は記者発表で中央政府への不快感を露わにしていました。「本当に残念です。ビクトリア州民が自分たちの州内すら自由に移動できずにいるのに、知らぬ間によその国から人が来ているなんてフェアじゃないですよ」。そのあと、ビクトリア州はトラベル・バブルへの参加はしないものの、シドニー経由で入国したニュージーランドからの旅行者には隔離措置なしでの入州を認めることを発表しました。




今週末はフットボール・リーグの決勝戦

ところで、今週末の24日は、オーストラリアの国民的スポーツである「オーストラリアン・ルールズ・フットボール・リーグ(AFL)」の決勝戦です。例年は9月の最終土曜日に開催されていましたが、今年2020年はコロナウイルスの影響で延期となっていました。毎年、試合の前日には対戦チームが市内をパレードすることから、グランドファイナルの週末3日間は州全体が盛り上がることで知られています。このため、数年前から前夜祭の金曜日は「グランド・ファイナル・デー」として祝日にもなりました。そして今年からは「サンキュー・デー」と名称を変えることが州政府から発表されました。これは、今回のコロナウイルスの蔓延でいろいろな形で犠牲を強いられた州民への感謝の気持ちを表しているそうです。毎年ゲームが始まると町から人影がなくなる決勝戦の日。今年はパブや友人宅に集まってのテレビ観戦はできないので、家族で盛り上がることになりそうです。


<写真は、毎年春にシルヴァンで開かれるテセラー・チューリップ・フェスティバル。2008年撮影>

参考サイト:
https://www.dhhs.vic.gov.au/coronavirus-covid-19-daily-update
https://www.officeholidays.com/holidays/australia/victoria/grand-final-eve
https://www.premier.vic.gov.au/statement-premier-77
https://www.coronavirus.vic.gov.au/second-step-coronavirus-roadmap-for-reopening

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加藤 伸美 さん

オーストラリア・メルボルン特派員の加藤 伸美 さんが現地からオセアニア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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名前:加藤 伸美 さん

加藤 伸美 さん

神奈川県藤沢市出身。1999年に結婚を機に来豪し、パース、シドニー、メルボルンと転居。以来ライター兼翻訳者として働きながら、実はパティシエへの野望を抱いて資格を取得。大昔に旅行記、少し昔に翻訳児童書を出版。数年前から学生時代の続きとして海外旅行を再開し、おもに現地発着ツアーへの参加を趣味としている。特技は似顔絵ケーキ作りで、オーストラリアのスイーツに造詣が深い。
Instagram: https://www.instagram.com/noboo2017/ DISQUS ID @disqus_5AFVjJFvWv

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