大感激な福島県太鼓連盟マウイ・コンサート！

昨夜は、ラハイナ浄土院にて行われた『マハロ・ハワイ福島県太鼓連盟サンセット・コンサート』へ行って来ました。

福島県の太鼓グループが集まって、総勢45名のドラマーたちがツアーを組んでマウイを訪れてくれました。福島の太鼓連盟とマウイの太鼓グループ"マウイ太鼓"は、10年以上も交流があり、東北大震災の際に受けたハワイの人々の支援に恩返しということで今回この無料コンサートをマウイで開いてくれたのです。

グループの方々の中には、福島第一原発からほんの2.5キロほどの所に住んでいたという方もいらっしゃって、もちろん我が家には帰れず今も避難生活を送っているとの事でした。それでも、辛い時を乗り越えてこられたのは太鼓グループの皆さんの支えがあったからと、このツアーに参加して、ハワイをはじめ、アメリカの人々の募金やホームステイ・サービスなどの支援に心から感謝してくださいました。

マウイ島のみならず、ハワイの州知事を始め、ハワイ選出の米上院議員、マウイ郡の郡長、ハワイの福島県人会の代表、ハワイ日本文化協会などの代表の方々がわざわざコンサート会場のラハイナ浄土院を訪れ、福島の方々にメッセージを届けてくださったのもとても印象的でした。

コンサートの幕開けは、"マウイ太鼓"の演奏でした。"マウイ太鼓"は福島との縁が深く、『福島音頭』は、マウイ太鼓の持ち歌として何十年も受け継がれて来ているそうです。日系人を中心に構成されたグループは、夏の間毎週末マウイ各地の盆踊りで演奏します。

2011年、『Great Grandfather's Drum』というドキュメンタリー映画が製作され、日本へのキャンペーンも予定されていましたが、震災のため困難となってしまいました。しかしながら、ハワイやアメリカ本土でのこのDVDの売り上げを震災の復興にと寄付されたそうです。

続いて福島から、"安達太良太鼓保存会"、"標葉せんだん太鼓保存会"と"飯豊権現太鼓"の合同チームによる演奏。合同チームとは思えない息の合った演奏で、観客の心をグッと掴んでくれました。

"うねめ太鼓"は郡山のグループで、女性ばかりのグループでした。小柄な日本人の女性たちの男性顔負けの力強い演奏は素晴らしかったです。皆さん笑顔での演奏がとても印象的でした。

"相馬野馬追太鼓"からは今回お二人のみの参加でしたが、本来17人で演奏する曲をたった二人で見事に演奏しきって下さいました。マウイの方々の応援もひとしおでした。

日本グループの最後に登場したのが、"愛宕陣太鼓連響風組"のとても男らしいグループ。速いテンポのドラムを皆さん一寸の狂いもなく、完璧なタイミングで同時に叩くテクニックは観客を虜にしていました。最後は会場全体のスタンディング・オベーションでした。

コンサートの最後を飾ったのは、"マウイ太鼓"と"相馬野馬追太鼓"の合同演奏。最後まで素晴らしいコンサートでした。

日系人が多いハワイ、震災から3年余り過ぎても、人々の心から東北大震災の恐ろしい記憶を拭い去ることができません。このコンサートを機会にますます福島への復興の支援の輪が広がっていくことと思います。"マウイ太鼓"と"福島県太鼓連盟"のように、人々のこころの通った交流が今後の支援につながっていくことを願います。

コンサート後の打ち上げでは、福島の皆さんのはじけた様子が伺えてとても微笑ましかったです。お酒が入ると、私を含め、やっぱり"東北人"ですね。是非是非、またマウイに来てください！