南仏プロヴァンス タバコ事情1

公開日 : 2014年05月21日
最終更新 :
筆者 : 堀 泰子

道で全く知らない人に「たばこ一本ちょうだい」て声かけられる。

高校生が登下校中にたばこスパスパ。頭上からたばこの吸い殻が降る。

タバコはあなたを殺す。煙はでるけど火はでない。・・・などなど。

日本では有り得ないけど、フランスでは有り得る

タバコ事情のお話を今回は南仏プロヴァンスよりお届けします。

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日本も消費税の引き上げに伴い、4月からタバコの値段が値上がり

しましたが、フランスも毎年タバコの値段は上昇傾向です。

現在ではタバコ一箱の値段が7ユーロ近くになりました。

1本あたり日本円にして50円!ヘビースモーカーや学生にとっては

もの凄く痛い出費です。たばこがなくなったら自分で買うか、

我慢するのが日本人。フランスでは・・・貰っちゃえーとばかりに

お願いタバコ?くれくれタバコ?が多く、見ず知らずの人から突然

声をかけられることがあります。

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フランスの喫煙年齢は16歳からで、いかにも高校生や未成年が

たばこを購入したり、吸っている姿は驚きます。

特に、未成年者から「ねえ、あんたタバコ持ってる?」みたいな

ため口で声かけられるとお説教したくなりますね。時々しますが(笑)

喫煙場所の規制よりもこの年齢制限を引き上げればいいのにと思います。

日本のようにタバコの自販機がどこにでもあるわけではないので、

たばこ店やカフェなどで購入します。国内のたばこ店は約3万店で

カフェ等の2次店を含めると約7.5万箇所あります。たばこ店には

店頭に「TABAC」(タバと読みます)という看板が設置されて、

カフェやLOTO(宝くじ)、新聞雑誌店との兼業が多いです。

国境沿いのフランス人は車でわざわざ少しでも値段の安い海外!で

タバコを大量に購入することもあります。安上がりに済ませる為に、

タバコの葉、フィルター、巻紙も売られていてので自分でタバコを巻いて

吸っている人も大勢います。

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日本でもやっと分煙化が進んできましたが、フランスでは

2008年以降公共施設、レストランやホテル、カフェ、バー等の

建物内での喫煙が全面的に禁止となりました。違反すると罰金を

科せられることもあります。喫煙所以外で喫煙すると、68ユーロ

(約1万円弱)、施設の責任者にも135ユーロ(約2万円弱)の罰金が

科せられます。文句言い、個人主義のフランス人は守らないのではと

思っていましたが、意外にもきちんとルールを守っています。

寒そうにしながらも冬も喫煙者はちゃんと外に出て吸っています。

問題は吸殻の行方なんですよね。どこへ?ポイっと捨てちゃうのです。

フランスの道端に落ちている吸殻の多さは、犬の落とし物同様に

日本人の感覚からいうと本当に信じられない多さなのです。

両方とも持ち主が拾わないことに驚かされます。車窓から吸殻を

ポイ、ビーチでもポイ、ベランダからポイする強者まで!

本当に危険です。特に、南仏はミストラルという台風並みの北風が

年中吹くので、夏の乾燥した季節はこのタバコの不始末が原因の火事も

何度となく起こっているのです。ポイ捨てにも罰金制度があればいいのに!

タバコ事情2に続く

5月お題"タバコ事情"

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