5月1日メーデーとスズラン
デモが年中行事になって働かない姿が普通?のフランスではメーデー労働者の日
(fête du Travail)といってもあまりピンときません。
5月1日は街中にスズラン売りが現れて、花言葉通り「幸せを運ぶ」
スズラン(Muguetミュゲ)の日と言った方がいいのかもしれないですね。
以前の記事にスズランのことは書いたので今回はメーデーについてのお話です。
この日に限っては花を売る資格がなくても誰でもスズランを売っても
よいことになっています。休日なのに働いている彼女に聞いてみると
今は失業中でこの日の為にせっせと準備をしたらしいのです。
アルルではちょうどお祭りも開かれているのでわざわざやって来たということでした。
フランスでは国民の祝日で、普通はよほどのことがなければ働きません。
この日は従業員に2倍の日給を支払って店を開けているところもあるそうです。
フランスのメーデーの歴史を調べてみると1889年にパリで開かれた
国際労働者会議がメーデーの起こりとなり、1890年からデモが始まりました。
「8時間の労働、8時間の睡眠、8時間の余暇。」の3つの要求です。
このシンボルとして赤い三角形を掲げました。その後シンボルは赤い野バラとなり、
赤いリボンで結んだスズランの花束となったそうです。スズランの「幸せを運ぶ」
という花言葉通り、労働者に幸せを運ぶために選ばれたのでしょうか?
国民の休日となったのは第2次世界大戦終了後、ドイツから解放された
1947年のことです。
残業が当たり前、それもサービス残業なども頑張って仕事をしている日本人から
見ると、100年以上前にすでに8時間の労働を求めてデモを起こしているなんて
考えられませんよね。
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