No91:モロッコ最大のお祭り 羊犠牲祭の日程

公開日 : 2018年08月15日
最終更新 :
筆者 : Shiho

今年の羊犠牲祭(Aid al Adha)イードアル=アドーハーが8月22日(水)となることが発表され,これに伴い,8月22日(水)及び23日(木)がモロッコの祝日となることが決定しました。

マルジャンの駐車場には大型テントを張って、ブースが設けられていて、羊たちが賑わっています。

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Aid(イード)と呼ばれる、モロッコのお祭りはムスリムのラマダーン明けのイード・アル=フィトルと、世界中のムスリムによるサウジアラビアのメッカへの毎年恒例の巡礼においてアラファト山を降りる日の翌日にあたる、メッカ巡礼の最終日の祝いと巡礼に参加していないムスリムも動物を1匹生贄として捧げ、この日を祝うイード・アル=アドハーがあります。

イード・アル=フィトルより長期間にわたるため、大イードすなわち、モロッコでは「イード クビール」(クビールは大きいという意味)などとも呼ばれていますが、「ライード」と呼ばれることが一般的のように思います。日本では犠牲祭と訳されています。

主に羊が生贄になりますが、家庭の収入状況によって山羊や牛などを生贄にしたりもします。各家庭で羊をさばいて、お腹一杯肉を食べる事ができるという、ライードは特別な日です。

ライード当日は、モロッコの慣例ではまず王様がお祈りをささげ羊を捌く、という一連の儀式のテレビ中継が終わった後、各家庭での儀式がスタートします。羊は誰にでも捌けるというわけではなく、捌き方をよく知っている人でないとなかなか手早くできず、羊さんと格闘することになります。自分で動物を捌く、という習慣がなくなりつつある今は、お肉屋さんに作業を頼むことが一般的です。羊は数日前に購入し、最後の時間を一緒に過ごして、愛着がわいたころにお別れ。町中で「めぇ~」という鳴き声の大合唱が聞こえ、一斉に静まります。

日本ではなかなか体験することのできない、命の恵みを頂くということを身をもってする体験です。

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旅行で来ている皆さんは、特にツアーなどで来ている人は困ることはないと思いますが、公共交通機関のダイヤの変更や、取りやめなどもあります。特に、前日から街中のtaxiがいなかったり、メーターを使ってくれなくなり、交渉性になったりします。

空港送迎などは、少々割高ではありますが、ホテルなどを通して頼んだ方が確実です。お休みの店も多くなることだけご注意ください。

せっかく縁があってのタイミング、今の時期、街に元気な羊さんが溢れています。

ライードが見れるといいですね。

Aid Mubarak.(イード ムバラク)

イードおめでとうございます。

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