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【ウイズコロナの旅】リヨンからドーヴィルへ、海が見たくて旅に出た(第1回)

カテゴリー:ショッピング・雑貨・お土産 / レストラン・料理・食材 / 交通・鉄道・航空 / 文化・芸術・美術 / 旅行・ツアー・ホテル / 治安・渡航安全情報 / 生活・習慣・マナー / 自然・風景 / 見所・観光・定番スポット 投稿日:2021年4月 1日

【フランス リヨン便り n°50】


こんにちは。フランスのリヨン在住マダムユキです。


2021年3月のことですが、ドーヴィル観光局のステファンさんから「フランシスコ会女子修道院の建物が改装されたよ。見学ツアーにおいでよ」と、お誘いをいただきました。実は2年前、ステファンさんがリヨンの私のオフィスに立ち寄ってくださり、「マダムユキ、グッドニュースがあるんだ」と興奮気味にタブレットを取り出して、「ドーヴィルの町に新しい文化施設ができるんだ! 1876年に建てられた修道院を全面改装して、そこが文化発信の核となるんだよ。しかも、6500平方メートルの広さだ」と、プロジェクト写真を披露してくれました。「えっ、これはすご~い!」と、写真を見た私も興奮した声で答えたら、「そうだろう、すごいだろう!」と、褒められた子供のようにステファンさんがニッコリ笑みを浮かべるものだから、私はうれしくなって「完成したら必ず見に行くからね」と約束しました。すると、「マダムユキ、前もそんなこと言ったけど、ドーヴィルに来なかったよ。今度は絶対だよ」と、くぎを刺されました。そうそう、数年前にドーヴィルでのイベントに招待されたのだけど仕事が立て込んでいて断念した経緯があります。でも今回は大丈夫。ご周知のように、旅行業は「開店休業中」なので時間は十分にあります。「これは絶対に行かねば......」とドーヴィル行きを決めたら、たまらなくドーヴィルの海が見たくなって、うずうずしてきました。


ドーヴィルといえば、フランス映画を代表する『男と女(Un Homme et Une femme)』(1966年、クロード・ルルーシュ監督)の舞台となった町です。海岸に沿って続く板張りの散歩道、カラフルなビーチパラソルがお行儀よく並んだ砂浜、セレブが常連客のオテル・バリエール・ル・ノルマンディ......、長年来のあこがれの場所でもあります。


「旅先でウイルス感染したらどうするの?」という周囲の心配をよそに、久しぶりにウキウキ・ワクワクして、鼻歌を口ずさみながら旅支度をしました。


リヨンからドーヴィルに行くには、まずTGVという主要都市間を結ぶ高速列車でパリへ。パリで長距離都市間を走る特急列車に乗り換えてドーヴィルへ。朝9時34分発のTGVでリヨンを出発して、ドーヴィルに到着するのは14時45分。およそ5時間の列車の旅となります。


リヨンには高速列車TGVの停車駅として第3区のパールデュー駅(Gare de Part Dieu)と第2区のペラシュ駅(Gare de Perrache)のふたつの駅があります。第3区のパールデュー駅はリヨンで最も利用者の多い駅で、1日あたり12万人が列車を利用し、1日あたり3万人が列車は利用しませんが通行人として駅構内を通り抜けで利用しています。駅の利用者が年々増加し、駅構内の混雑が際立ってきたことに加えて、駅舎の老朽化もあって、2017年に駅の近代化工事が始まりました。駅舎の完成予定が2024年といいますから、かなり大規模な工事です。


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駅入口はロープで入舎する人と出舎する人の通行を分け、各入口に手指消毒液が設置されています。
構内の床には歩行向きを示す矢印や、歩行者の停止場所を記すマークが記され、ビジュアルに人を誘導して、ソーシャルディスタンスの確保を促しています。


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仏政府が新型コロナウイルスの感染予防措置で人の移動を制限しており、列車の運行数が大幅に減っています。9時34分発がパリ行きの始発列車でした。外出規制が講じられているとはいえ、想像どおり、仕事で移動する人でパリ行きは満員でした。車内は常時マスク着用が義務づけられています。


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リヨンから2時間でパリに到着! 2020年12月以来の1年数ヵ月ぶりのパリです。リヨンとパリを結ぶTGVはリヨン駅(Gare de Lyon)という名の駅が発着駅となります。リヨン駅を出て地下鉄乗り場へ移動し、パリメトロ14号線に乗ってサン・ラザール駅(Gare de Paris-Saint-Lazare)へ。サン・ラザール駅で12時30分発のドーヴィル行きに乗車するので、乗継時間は1時間。それほど急がなくても大丈夫。パリメトロ14号線はサン・ラザール駅(Saint-Lazare)とオリンピアード駅(Olympiades)を結び、1998年に開通したパリで最も新しい地下鉄です。乗務員不在の自動運転なので、ストライキが起きても14号線だけは運行するというたいへん便利なメトロライン。パリの地下鉄は混みあうので気になっていましたが、その日はそれほど混雑がなく、車両内で1mの対人距離を確保するのは無理だったとしても、人に触れることなくゆったり移動できました。


こうして、パリ・サン・ラザール駅に到着! パリに6つあるターミナル駅のひとつです。1837年開業で、パリのターミナル駅のなかで最も古い駅になります。サン・ラザール駅といえば、オルセー美術館所蔵のモネが描いた「サン・ラザール駅」(1877年作)が浮かびますよね。駅舎の外観を鑑賞する時間がなかったのですが、壮大なファサードのすばらしい駅舎なんですよ。駅構内は商業施設が設置され、パリの北駅(Gare du Nord)に次いで利用者の多い駅です。いつもであればたいへん混み合っているのですが、いまは大型商業施設が営業禁止のため人通りも少なく、食料品を扱う店以外はシャッターが下りていました。


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サン・ラザール駅には高速列車TGVの発着はありません。パリ北西方面の近郊列車とノルマンディ地方の主要都市に向かう長距離列車が発着します。今回の目的地ドーヴィルはこのサン・ラザール駅から出発します。ということで、地下鉄駅からノルマンディ地方行きのプラットホームめがけて長い通路を歩きました。久しぶりに広々とした駅のなかを歩きました。地方から都会にやってきたおのぼりさん気分で歩きました。足取り軽く歩きました。人通りが少なく、歩きやすかったです。


ノルマンディ地方行き列車の乗場前広場に着くと、お昼前なのに意外と人が多くてびっくり。利用する列車のプラットホーム番号は発車10分ぐらい前にならないと発表されないので、みんな顔をあげて電光掲示板を眺めていました。番号が発表されると一斉に人が動き出します。改札はすべて自動改札でチケットに記されたQRコードでゲートが開きます。携帯からもチェックインが可能です。便利になりました。旅にでる儀式のように改札ゲートを抜けてホームに入ります。サン・ラザール駅は19世紀の産業革命を象徴するかのような鉄筋構造で、趣きがあってカッコいいです。
ところで鉄道マニアの私は列車の顔を必ず写真におさめます。ノルマンディ行きは赤い目をした機械戦士のような顔で、茶目っ気がありました。


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全車両が自由席です。椅子の向きが固定されているので、進行方向に向いた椅子を確保しました。後ろ向きに進まれるとあまり快適とはいえません。


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車窓からパリ郊外へと向かう車窓風景を動画におさめました。やはりパリって雰囲気があるのね。つくづく思いました。


動画はこちらから(YouTube):パリ・サン・ラザール駅からノルマンディー地方へ


ノルマンディ地方に入って、のどかな車窓風景を動画におさめてみました。やはりフランスの地方は美しい。つくづく思いました。


動画はこちらから(YouTube):リヨンからノルマンディー地方にやってきた


5時間の列車の旅を終えてドーヴィルに到着! 駅舎を見るのが楽しみで、わくわくしながらホームに降り立ち、急ぎ足で進んで、パタッと立ち止まり、「お~、かわいい!」と思わず叫んでしまいました。周りの人から奇妙な目で見られましたが、そんなことはお構いなし。私はきょろきょろ歩き回って、バシバシと写真を撮りました。ご覧ください。


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ねっ、すてきな駅舎でしょう。


さて、ドーヴィルってどんな町なんだろう。『男と女』の舞台は60年代のドーヴィルだったけど、あれから半世紀の月日が流れ、町は変わっただろうか。まずは、ドーヴィルの宿泊地「YOU ARE DEAUVILLE」というホテルの場所をグーグルマップで調べました。駅から徒歩5分。OK、さあ移動開始! こうして、私のドーヴィル町歩きが始まりました。


この続きは次回のお楽しみ。


それまで、引き続き皆様、お身体ご自愛くださいませ。
 
 

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マダムユキさん

フランス・リヨン特派員のマダムユキさんが現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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マダムユキさん

リヨン在住20年。リヨン第二大学で美術史専攻。中世からルネサンス期の美術品・絵画・建築を得意とする。ワインとビールが生活の友。フランス現地手配会社を経営する。フランス リヨンの文化・芸術・建築を中心に、リヨン情報をお届けしたい。ツアー情報などのお問い合わせはこちら
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