【新型コロナウイルスCOVID-19】フランスの新型コロナウイルス感染状況について

公開日 : 2020年09月28日
最終更新 :

【フランス リヨン便り n°39】

皆さま、こんにちは。

リヨン在住のマダムユキです。

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フランスは新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われています。

フランスの感染状況を簡単にまとめてみました。

2020年09月27日14時現在

●フランス国内における累積感染者数:53万8569人(前日比1万1123人増)

●PCR検査陽性率:7.4%

●累積死亡者数:3万1727人

●過去7日間における感染による新規入院患者数:4204人(内、重篤者数:786人)

●ウイルスが流行している県:全県(101県)

▼県別ウイルス感染状況マップ(2020年09月27日現在)

※濃青色:感染率高、水色:感染率中、薄青色:感染率低

(出典:フランス保健省ウェブサイト Santé Publique)

carte_vulnerabilite_27092020.jpg

上記のマップから、イル・ド・フランス(パリ近郊)、オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ(リヨン近郊)、プロヴァンスやオクシタニー、ノルマンディ、ブルゴーニュといった夏のバカンス先に感染ケースが多く見られるようになったことがわかります。

▼フランスにおける感染者数推移

(出典:European Centre for Disease Prevention and Control)

NOMBRE CAS COVID 19-27092020.png

上記グラフから、1日あたりの新規感染者数が3月のピークを超えていることがわかります。

私が住んでいるリヨン市はオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方に属していますが、当地方も新型コロナウイルスの感染拡大にあることが数字からみてとれます。

●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方におけるPCR検査陽性率(9月14日~9月20日):7.2%(前週は6.3%)

●10万人あたりの感染者数(9月14日~9月20日):111人(前週は91.7人)

●1週間あたりの累積新規入院患者数(9月14日~9月20日):508人(前週は376人)

▼オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方における感染者数(有症状+無症状+他)と陽性率の週間推移

(出所:Santé publique 「Point épidémio régional Spécial COVID-19 Auvergne-Rhône-Alpes」)

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上記のグラフから、感染者数(ならびに陽性率)がS27(6月19日~7月5日)を底に増加傾向にあり、S34(8月17日~8月23日)以降、急激に増えていることが分かります。

▼オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方における年齢別10万にあたりの感染者数

(出典:Santé publique 「Point épidémio régional Spécial COVID-19 Auvergne-Rhône-Alpes」)

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上記のグラフから、S30(6月30日~6月26日)あたりから15歳~45歳の年齢層の感染者数が他の年齢層よりも多く見られるようになり、S33(8月10日~8月16日)以降、急激な増加傾向にあることが分かります。

▼オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方における週当たりの新規入院患者数

(出典:Santé publique 「Point épidémio régional Spécial COVID-19 Auvergne-Rhône-Alpes」)

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3月のロックダウンを受けて、S14(3月30日~4月5日)以降、新型コロナウイルス感染者の新規入院者数は減少を続けていましたが、S34(8月17日~8月23日)以降、再び増加傾向にあり、上記のグラフからも分かるように3週間前から顕著に増えています。

前回のブログ(【新型コロナウイルスCOVID-19】フランスの新型コロナウイルス対策が強化されました)で投稿させていただきましたが、フランス全土において新型コロナウイルスの感染拡大が確認され、9月23日にオリヴィエ・ヴェラン保健大臣が記者会見を開き、新型コロナウイルス感染拡大を阻止するための措置を発表しました。そこで、リヨンが位置するローヌ県は警戒ゾーンに、リヨン・メトロポール(リヨン都市共同体)は警戒強化ゾーンに指定され、感染対策の措置の強化が求められました。

これを受けて、ローヌ県庁は下記の新たな衛生措置を発表しています。

●9月26日(土)午前6時以降、リヨン近隣の市町村であるSaint-Priest、Rillieux-la-Pape、Sainte-Foy-Les-Lyon、Givors、Francheville、Chassieu、Belleville-en-Beaujolaisにおいて、午前6時から(翌日)午前2時までの間、マスク着用の義務化。

●ローヌ県内において、9月28日(月)午前0時以降、一般に開放された施設における、結婚式、洗礼式、トンボラ大会、アソシエーションの行事、誕生日会、聖餐式、学生のパーティなどの祝祭・家族のためのイベントの禁止。

●リヨン・メトロポールにおいて、9月26日(土)午前6時より、公道や一般に開放された場所での10人以上の集いの禁止(違反者には€135、およそ1万7000円の罰金)。また、学校活動、課外授業、未成年者、プロまたはハイレベルのスポーツ選手、研修などで使用される場合を除き、スポーツジム、公共・民間スポーツ施設、プールの閉鎖。

●9月28日(月)午前0時以降、バー(Bar)の22時以降の閉店。

新学期が始まり、若者たちがカフェやバーなどで深夜まで集う機会が増え、それが若者層の感染を増長させているという見方から、9月28日から22時以降バーは閉店を余儀されます。また、公道や一般に開放された場所での10人以上の集いも禁止です。

フランス政府が夏休みの国内旅行を励行し、それがこのような新型コロナウイルス感染の第二波を招いたという政府批判が絶えませんが、過ぎ去ったことを振り返っても何も始まりません。賛否両論分かれる措置ですが、3月のようなロックダウンを避けるために、ルールを守っていくしかないです。

また、日常の感染予防対策として、(何度も何度もブログに書いていますが)「マスク着用」「手指の消毒」「ソーシャルディスタンスの確保(日本では三密回避ですね)」も引き続き遵守し、ウイルス終息に向けて、私たちができることを続けていきましょう。

皆さまも、引き続き、お身体をご自愛くださいませ。

筆者

フランス特派員

マダムユキ

リヨン在住20年以上。フランス各地の魅力を文化・芸術・建築・食を中心にお届けしたい。

【記載内容について】

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