フランスの郵便ポストはなぜ黄色?

公開日 : 2013年11月27日
最終更新 :
筆者 : AKINO

11月も終わりに差し掛かりました。

リヨンは温かい日差しで一見いいお天気なのに、外へ出ると冷たい風が吹きつけとっても寒いです。

首元のあいた形でマフラーをしているフランス人女性をよく見ますが体感温度が違うのでしょうか、私は鼻上まで厚手のマフラーでぐるぐる巻きにしないと出歩けません。

体感温度の謎はさておき、昨日撮ってきた郵便ポストの写真とその小話をひとつ。

黄色い郵便ポストと自動車会社Citroën(シトロエン)

フランスの郵便ポストは『黄色』です。離れたところにあっても「あ、ポストだ。」とよくわかる実に印象的な黄色。

この色は「悪天候でもはっきり見えて、親しみをもてる色にしたい!」と、フランスの大手自動車製造会社Citroën(シトロエン)に作ってもらった特注カラーです。

poste1.jpg

黄色になる以前は「青色」のポストで、郵便局の配達車も「緑色」でした。(現在はどちらも黄色。)

黄色を選んだ理由には、『郵便物が定時に届く』イメージカラーとして、当時『郵便時間厳守』で信頼性の高かったスイス郵便局の黄色いポストをまねたそうです。

ちなみに日本でなじみのある「赤色」は、「他のヨーロッパ諸国もすでに赤いポストを使用しているし、消防車も赤いから。」という理由で不可になりました。

ポストの形は3種類

ポストの形は時間の中で少しずつ変わっていますが、現在の主な形は"ずんどう" "スマート" "壁掛け" の3タイプ。

こちらは壁掛け型。スマート型はこちらに足が一本付いた形です。

" src=

ずんどう型はかなり大きいので「縦長で相当な量の手紙が入るのでは?」思っていたのですが、昨日ちょうど手紙の収集時間に出くわして遠くから見てみたら、おじさんがポストの扉を開けると中は確かに広いのですが 間に横一枚板があり2段になっていて、2段目の左右に置いてあるかごの中に手紙が落ちて分別されているというとてもシンプルな作りでした。

茶色のポスト「poste marron」

7poste.jpg

黄色いポストの存在感とは逆に、目立たないシンプルな茶色いポストが町のあちこちにぽつぽつあります。

その存在はフランス人も知らない人が多い『配布用ポスト』。

6poste.jpg

広い区内で人口も多く、一ヶ所から全部の郵便物を配布するには大変のなで、郵便局で回収した手紙を分類して茶色いポストに車で分配。自転車に乗った配達員が茶色いポストから手紙を取って配っているのだそうです。

目立たないけれど、大きい街には欠かせないポストでした。

poste7.jpg

(11月のお題『郵便ポスト』)

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。