フランスの郵便ポストはなぜ黄色?
11月も終わりに差し掛かりました。
リヨンは温かい日差しで一見いいお天気なのに、外へ出ると冷たい風が吹きつけとっても寒いです。
首元のあいた形でマフラーをしているフランス人女性をよく見ますが体感温度が違うのでしょうか、私は鼻上まで厚手のマフラーでぐるぐる巻きにしないと出歩けません。
体感温度の謎はさておき、昨日撮ってきた郵便ポストの写真とその小話をひとつ。
黄色い郵便ポストと自動車会社Citroën(シトロエン)
フランスの郵便ポストは『黄色』です。離れたところにあっても「あ、ポストだ。」とよくわかる実に印象的な黄色。
この色は「悪天候でもはっきり見えて、親しみをもてる色にしたい!」と、フランスの大手自動車製造会社Citroën(シトロエン)に作ってもらった特注カラーです。
黄色になる以前は「青色」のポストで、郵便局の配達車も「緑色」でした。(現在はどちらも黄色。)
黄色を選んだ理由には、『郵便物が定時に届く』イメージカラーとして、当時『郵便時間厳守』で信頼性の高かったスイス郵便局の黄色いポストをまねたそうです。
ちなみに日本でなじみのある「赤色」は、「他のヨーロッパ諸国もすでに赤いポストを使用しているし、消防車も赤いから。」という理由で不可になりました。
ポストの形は3種類
ポストの形は時間の中で少しずつ変わっていますが、現在の主な形は"ずんどう" "スマート" "壁掛け" の3タイプ。
こちらは壁掛け型。スマート型はこちらに足が一本付いた形です。
ずんどう型はかなり大きいので「縦長で相当な量の手紙が入るのでは?」思っていたのですが、昨日ちょうど手紙の収集時間に出くわして遠くから見てみたら、おじさんがポストの扉を開けると中は確かに広いのですが 間に横一枚板があり2段になっていて、2段目の左右に置いてあるかごの中に手紙が落ちて分別されているというとてもシンプルな作りでした。
茶色のポスト「poste marron」
黄色いポストの存在感とは逆に、目立たないシンプルな茶色いポストが町のあちこちにぽつぽつあります。
その存在はフランス人も知らない人が多い『配布用ポスト』。
広い区内で人口も多く、一ヶ所から全部の郵便物を配布するには大変のなで、郵便局で回収した手紙を分類して茶色いポストに車で分配。自転車に乗った配達員が茶色いポストから手紙を取って配っているのだそうです。
目立たないけれど、大きい街には欠かせないポストでした。
(11月のお題『郵便ポスト』)
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