ひさびさの「ロンドン・ヒースロー空港」一部施設の案内と様子

公開日 : 2021年10月04日
最終更新 :

イギリスの空の玄関口「ロンドン・ヒースロー空港(London Heathrow Airport)」はロンドン西部の郊外にあり、世界でもっとも混雑する空港のひとつです。特にヨーロッパにおいては空港利用客数で長年首位の座にありましたが、新型コロナの影響で昨年2020年に初めて仏パリのシャルル・ド・ゴール空港に抜かれてしまいました。

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2019年のロックダウン以降、緊急で一時帰国する用事もなく、飛行機で旅行することは叶わぬ夢でしたが、今年2021年7月からイングランドでコロナ規制が完全に解除されたことを受け、ようやく先月9月に利用する機会が訪れました。

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今月は、その旅先であるスコットランドの観光特集をする予定ですが、初回は旅のはじまりとなるヒースロー空港、第5ターミナルの様子と施設の案内をします。

空港までの移動手段一例「ヒースロー・エクスプレス」

ヒースロー空港とロンドン中心地を結ぶ交通機関にはバスやタクシー、普通列車のほかに、成田エクスプレスのような空港特急列車、「ヒースロー・エクスプレス」があります。

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ロンドンの市街地、パディントン(Paddington)駅まで15分ほどで到着するので、まずはそこまでいったん出てから中心地まで、地下鉄やバスなどで移動するのが早くて便利です。

今回の旅では利用しませんでしたが、広い荷物置き場にゆったりとした座席スペースは快適で、スムーズに到着することができるでしょう。

第5ターミナル

ヒースロー空港はイギリスで最大の空港なので免税店の数も多く、なかでも今回利用した第5ターミナルは50店舗以上のショップが入っており、最多です。

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それぞれのターミナルには、カフェやレストランといった飲食店やATM、外貨両替所、無料Wi-Fiサービスなどもあります。

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ハリー・ポッター・ショップにデパートのハロッズ支店、ロンドンみやげの店と盛りだくさんなので、国内移動だというのについ足が向いてしまいます......。

食事の提案一例

搭乗前に利用できると便利な飲食店は、上階から見下ろせる(丸見え)「プレタ・マンジェ(Pret a Manger)」のカフェが目立ちますが、ほかにも朝食セットを提供しているレストラン「Huxleys」や大手パブ・チェーン系列の「The Crown Rivers」など複数あり、なかには早朝にもかかわらずビールやワインをあけているグループやおじさまもいます。

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そんなに時間がない、機内食もあるので軽く済ませたいという人にはコンビニのような「WH Smith」やドラッグストアの「Boots」で買うセットメニューがお得です。

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特にブーツの方が£1安い£3.99で、サンドイッチなどのメインに飲み物、スナック菓子または果物などを自分で組み合わせることができます。ブーツのよいところは、スナックのポテトチップスが「Kettle」のようなお高めチップスや、ポップコーンもかわいいパッケージのものだったり、バリエーションが豊富な点です。

今回はさらに、それまで見たことのなかったブラウニーなど、デザートっぽいものまで独自のおしゃれパッケージになっており、本当にこの価格?と驚きました。

驚きのパスポート審査なし

長らくイギリスから出国をしていないので普段思い出すこともありませんが、はじめてヒースロー空港を利用したときは、出国時の書類審査がないことが衝撃でした。

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人の流れに沿って歩みを進めていくと、いつのまにか搭乗ゲートにまで到着しており、そういえばパスポートを提示していない、ということにしばらく気づかないほどです。そのため、ハンコも残りません。

新たに始まる見送り料課金

最後に、来月2021年11月1日より適用される新ルールについてお知らせします。見送りの際など、各ターミナル前(forecourts=前庭)に車で乗りつけ、指定されたドロップオフ・ゾーン(Drop-Off Zone)で乗客を降ろして立ち去るすべての車に£5が課金されることになりました。

タクシーなどの利用時も同様ですが、ブルーバッジと呼ばれる障害者証明所持者や緊急車両などは免除されます。

支払い方法は当日事前にクレジットカードの詳細などを登録しておく自動精算か、路上駐車の要領で電話番号にアクセスするか、オンラインでの決済があります。支払い期限は翌日の深夜までで、それ以降は罰金が科されますので注意してください。

こちらは出国に関する利用のみの場合で、ターミナル前での到着客ピック・アップはもともと許可されていないため、関係ありません。詳しくはこちらhttps://www.heathrow.com/transport-and-directions/terminal-drop-off-chargeを、また、そのほかのロンドン・ヒースロー空港についての詳細は以下のウェブサイトをご覧ください。

日本でも9月30日をもって緊急事態宣言が全都道府県で解除され、飲食店の営業時間や酒類の提供が、基準を満たした店舗向けに緩和されたそうですね。それにともなう感染拡大、リバウンドも懸念されますが、観光目的の移動も心置きなく、完全復活できる日が早く来るといいなと思います。

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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