スコットランド首都「エジンバラ」観光プラン3選

公開日 : 2021年10月11日
最終更新 :

イギリスの夏は短く、毎年8月下旬にもなると早くも風がひんやりし、夏の終わりを感じますが、その翌月になると終わったと思った夏がまるで戻ってきたかのような暖かさが訪れます。

その季節外れの気候を「インディアン・サマー」と呼ぶそうですが、2021年の今年も先月9月はまさに典型的なそれで、数日間過ごしたスコットランドでも、予想外の好天に恵まれました。

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旧市街と新市街の美しい町並みが、ユネスコの世界遺産に登録されているスコットランドの首都、エジンバラ( Edinburgh)で訪れた観光地を3点に絞って紹介します。

その①都心のオアシス「プリンシズ・ストリート庭園」

まずはじめに出向いたのが、新市街地の中心部であるプリンシズ通り。すぐ近くには電車のEdinburgh Waverley駅があり、エジンバラ観光の要となる目抜き通りです。

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通りは大手チェーンのアパレルや商店、飲食街があり、世界最古級、「北のハロッズ」とも呼ばれるデパート「Jenners」もありますが、残念ながらデパートは改装中でした。

そんな大都会の通り沿いに、土手のように下方へ延びた「プリンシズ・ストリート庭園(Princes Street Garden)」があります。高層ビルのないエジンバラにおいて、やけに背が高くて目立つスコット記念塔に引かれるままフラフラと庭園の入口を抜けると、「対岸(海や川があるわけではありませんが)」には岩壁に建つ城やら大学やら銀行やら、旗を風にたなびかせた威厳ある建物が建ち並んでいました。

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記念塔は、スコットランドでもっとも著名な作家である、ウォルター・スコット卿の記念碑「スコット記念塔(Scott Monument)」で、高さ60.9m、個人を記念した塔としては最大級だそうです。

天気もよかったこの日は、庭園内にあるカフェや芝生でくつろぐ観光客や地元住民でにぎわっていました。

◼️プリンシズ・ストリート庭園(Princes Street Garden)・住所: Princes St, Edinburgh EH2 2 HG・アクセス: 電車Edinburgh Waverley駅徒歩約3分・開園時間: 毎日7:00~、季節により18:00~19:00(入口の門は閉園1時間前に閉鎖)・URL: https://www.edinburgh.gov.uk/directory-record/1208325/princes-street-gardens

その②岩山にそびえ立つ天然要塞「エジンバラ城」

この庭園から仰ぎ見た城は、長い間スコットランドの軍事的要塞として機能してきた「エジンバラ城(Edinburgh Castle)」です。毎年8月に行われる、スコットランド在留部隊のパレード「ミリタリー・タトゥー」の会場としても知られています。

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この城に続くまでの坂道は、旧市街の別の大通り「ロイヤル・マイル(Royal Mile)」で、みやげ物店やパブ、レストランなどの飲食店がところ狭しと並び、町いちばんの活気です。

この一帯を見ずにエジンバラに行ったとは言えない?!ほど、必須な観光スポットです。なお、みやげ物の値段は、ふもとに下るほど下がる傾向にあります......。

◼️エジンバラ城(Edinburgh Castle)・住所: Castlehill, Edinburgh EH1 2NG・アクセス: 電車Edinburgh Waverley駅徒歩15分・開館(有料)時間: 毎日(冬季10~3月)9:30~17:00、(夏季4~9月)9:30~18:00・URL: https://www.edinburghcastle.scot/

その③まさかの無料!エジンバラ王立植物園

スコットランドには、2020年に創設350周年を迎えたエジンバラ王立植物園(The Royal Botanic Edinburgh)があります。植物の種類の多さでは、かの有名なロンドンのキュー・ガーデン(https://m-tokuhain.arukikata.co.jp/london4/2021/05/post_107.html)に次ぐ英国内2位を誇るというのに、こちらがなんと、入場無料なんです!

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プリンシズ通りなど、上記2ヵ所のエジンバラ中心街からは少し離れていますが、それでも電車のEdinburgh Waverley駅から市バスで20分ほどです。広さは70エーカーと、さすがにキュー・ガーデンには遠く及びませんが、日本庭園を思い出させるロック・ガーデンやかわいらしいコテージ、エリザベス女王の母エリザベス王太后(The Queen Mother)の記念館、個展が開かれていたギャラリーなど、見どころたくさんです。

出口手前には、キュー・ガーデンと同じ名前の名物温室「パーム・ハウス」があり、外観も似ているのでその大きさからして、まるでキュー・ガーデンの妹分のようです。

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中に入るには別途入場料が発生しますが、訪問時はコロナ禍で引き続き閉鎖中でした。

ギフト・ショップとカフェまであり、どちらもキュー・ガーデン同様のおしゃれさで、それにもかかわらず入園無料とは本当にお得です。

◼️エジンバラ王立植物園(The Royal Botanic Edinburgh)・住所: 20a Inverleith Row, Edinburgh EH3 5LR・アクセス: Lothian社市バス23か27番でRoyal Botanic Garden停留所下車、徒歩約2分・開園時間: 毎日(10~2月)10:00~17:00、(11~1月)10:00~16:00、(3~9月)10:00~16:00・URL: https://www.rbge.org.uk/visit/royal-botanic-garden-edinburgh/

以上、エジンバラ中心街からアクセスしやすい観光エリア、3ヵ所を厳選しました。コロナ収束後、エジンバラ観光の参考にしていただければ幸いです。

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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