イギリスのコストコどんなとこ?

公開日 : 2021年09月06日
最終更新 :

日本では車と無縁の生活をしていたので、アメリカの倉庫型スーパー、コストコ(Costco)はお得という情報ばかりを耳にしては憧れる、手の届かないお店でした。それが、イギリスに越して来てみればなんと、車すら必要のないほどの近所にありました!

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なにを勘違いしていたのか、まるで娯楽施設かのように妄想を膨らませていたので、来英当初はまだ来たばかりだというのに、ほかのことを差し置いてまで、まずは会員登録をしにさっそく店舗まで出向いたのでした。

ハードな会員審査

いよいよ人生初めてのコストコ、「なにかと日本とは異なる」という事前情報をもとにしっかり準備をし、緊張しながら入店しました。というのも、イギリスの個人会員になるには、職業制限があったり給与明細を求められたりするなど、誰でもなれる日本とは違い、やたら仰々しいことが記載されていたのです。

その職業というのも金融、政府関連、航空、警察、教育機関、マスメディアなど、いったいどんな選り好みだ、という「狭き門」。そのほかの職業の場合は「以下のいずれかを用意せよ」と、追加で提出書類を求めたりと、スーパーの会員になるのになんてハードルが高いんだ!とは思いましたが、そこはぐっとこらえ素直に必要書類をカウンターに提出しました。

審査が通るかどうか、パスポート・コントロール並みにドキドキしながら待っていると、突然「ハイこっち向いて~」と、写真撮影。冗談抜きで、ここは空港?と思いました。

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唖然としていると、その写真が入った会員証が手渡され、無事会員手続きが終了しました。会員費は2021年9月現在で£33.6と日本より若干高めですが、とりあえず即日発行されて当時はホッとしました。

噂どおりのビッグサイズが勢揃い

期待に胸を膨らませ、いよいよ売り場に移動です。定番のリアクションかとは思いますが、パンやケーキ、肉の量とデカさに驚愕です。最近はコロナ禍ですっかり影をひそめてしまいましたが(最近また徐々に規模を縮小して復活中)、イギリスではもともと子供の誕生日会を盛大に開きます。

帰りがけにはお菓子や小さいオモチャなどがたくさん入った、手みやげをお返しにもらえることが多いのですが、いつも皆どこでそんなものを調達しているんだろう、と不思議に思っていました。

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なんのことはない、すべてコストコにありました! そのほか、各種イベントで配られるような物も、皆ここで手に入れていたのかぁ、と納得するほど大容量のグッズがところ狭しと並んでいました。

日本では外国産の豚肉といえばアメリカが見慣れた原産地でしたが、こちらに来てからはとんと見かけず、はじめは不思議な気分でした。それが、当然ながらコストコは米企業なので、久々というよりイギリスで初めてアメリカ産の肉を目にしました。

妙なところに懐かしさを感じ思わずカゴに入れると、今度はバケツいっぱいに入った大型のエビに目がいきました。同じ島国にもかかわらず、イギリスではシーフードが割高なので、普段はつい肉を買いがちです。

それが、こんなエビや立派なサーモンの切り身を目の前にして抗えるわけもなく、自然と手を伸ばしていました。夫目線からすると、お徳用ミックス・ナッツ、ビールも箱買いがかなり安いようです。

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いわく、「ビールのためだけでも会員費を払う価値がある」そうです。イギリスは洗濯洗剤もけっこうな値段ですが、こちらの大容量は減り具合を気にせず使えるので、洗剤はもっぱらコストコに頼るようになりました。

そのほか、窓越しに作っている様子がよく見えるピザやサンドイッチ、サラダ、ラップサンドなどが並ぶデリコーナーも充実しており、味も見た目どおりのおいしさとボリュームで大満足でした。

美容薬用品コーナーがお得

なお、海外在住の方はご存知かと思いますが、コストコは海外では別の名前で呼ばれています。イギリスでも現地の店名は「コスコ」と言いますが、それと同じ原理で、こちらの某有名商品も日本とは別名で売られています。

傷痕を薄くする効果が宣伝文句の、バイオ・オイル(Bio-Oil:日本版はバイオイル)。最近では傷痕消しの効果だけでなく、単に保湿オイルとしての人気も高まってきています。

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イギリスでは各地のスーパーでたいてい常備されているほど普及していますが、まずはその大きさに驚きます。いまやすっかり慣れてしまいましたが、日本では目にしたことのない容量で、倍近くの200mlボトルがイギリスの標準サイズです。

これだけでも日本と比べてたいへんお得なのですが、コスコではさらにこれをセール品価格で売っていることが多く、2本セットで£30.49と、現地でも群を抜いてお買い得です。

イギリスでは国民的シリーズとも言えそうな保湿クリーム、E45ブランドも同様に破格なので、見つけたら即カゴに入れます。毎晩子供たちの保湿用に使っている消耗品なので、重宝しています。

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これら定番商品に加え、カナダの老舗化粧品メーカーだというデロン(Delon)のボディバターが5個セットで売られていました。日本の公式サイトをのぞくと1個しか買えない値段で5個も買える値段でもちろん、お買い上げで......。

商品によっては一度きりしか見かけないこともあるので、気になったときはとにかく買っておくことをおすすめします。日本でもどこでも、会員になれば世界中のコストコで利用できるというので、旅先でコストコ巡りをしてみるのもおもしろいかもしれませんね。

◼️Costco Wholesale・URL: https://www.costco.co.uk/

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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