「世界パーティの日」と英ロックダウンの緩和に向けた工程表

公開日 : 2021年04月01日
最終更新 :

世界にはいろんな記念日があるもので、今月はイギリスの雑誌を開くなり「世界パーティの日(World Party Day)」なるものが取り上げられていました。

E38E29D6-088A-4960-B580-0199508A7528.jpeg

またの名をP-Dayとも言われるこちらの記念日、いったいどんな日なのか調べてみました。記事中最後にはイングランドにおける、ロックダウンの緩和に向けた工程表を記載してあります。

4月3日はパーティの日!

世界の記念日について解説、まとめているウェブサイト「National Today」によると、「食べたり飲んだり友人と遊んだり、あるいはただただリラックスしたり」と、思い思いのスタイルで楽しむ日なんだそうです。

これはアメリカの小説家で女優のヴァナ・ボンタ(Vanna Bonta)が書いた『Flight: A Quantum Fiction Novel』という小説のエンディングが、盛大なパーティで終わることにちなんでいます。世界中で一斉に開かれたという設定のこの日が4月3日だったことから、実生活においても毎年同じ日に「世界中でパーティをする日」となったそうです。

C4D66837-598E-4F14-A003-FE0F3D953D06.jpeg

趣旨にはただお祭り騒ぎをするだけでなく、未来の地球と人類のために世界中の人たちと世界平和について意見交換したり、個人の知恵と資産を持ち寄って、人類のさらなる発展と繁栄を目指すという基本姿勢があります。そのためこの試みは、一般人だけではなく多くの企業や各種団体もこれに賛同し、地球規模での社会現象となりました。

当日の祝い方

宗教的な意味合いや政治絡みの思想は一切ないので、「人類の当然の権利」として誰でもこの「パーティ」に参加できます。見知らぬ人同士のイベントに参加するもよし、親友、ペット、そのほか大事な人、あるいはひとりでもよく、参加することに意義があります。

とは言っても、このウェブサイトも私が今回知るきっかけになった雑誌でも、まだまだ地球規模で新型コロナがまん延している今年2021年は、どちらも「屋内で」「バーチャルで」パーティをすることを求めています。

英ロックダウン緩和までの道筋

英国ウェールズでは先月3月より、ほかの地域に先がけ新型コロナによるさまざまな規制を緩和しました。スコットランド、北アイルランドもこれに続き、最も人口が集中しているイングランドでも今週29日に一部の事柄が解除されました。

それでも完全なるロックダウン解除までの道はまだまだ半ばで、英政府はイングランドにおけるロックダウンの緩和に向けた工程を4つに分け、今後以下のように計画しています。

4月1日現在はまだステップ1の段階で「Stay at Home」の方針は終了しますが、多くのロックダウン規制は残っています。これが4月12日になりますとステップ2に移行し、必要不可欠でない小売店、美容院などのパーソナルケア施設、図書館やコミュニティセンターなどの公共施設が再開されます。

動物園やテーマパークなど屋外のアトラクションや施設の再開、車に乗ったままの映画上映やイベントも可能となります。パブやレストランなどのホスピタリティ施設も屋外に限って営業が認められます。葬儀は最大30人までに、結婚式や披露宴、通夜などの行事に参加できる人数が15人に増えます。

5月17日よりステップ3に入り、屋外でのほとんどの社会的接触の規制が解除されます。ただし、30人を超える集まりは引き続き違法です。屋内でのパブやレストランなどのホスピタリティ施設、映画館や幼児向け遊具施設といった娯楽施設、そのほかの宿泊施設、屋内での大人のグループ・スポーツや運動教室が再開されます。

屋内会場における大規模な公演やスポーツ・イベントは1000人、または収容可能人数の半分のいずれか低い方まで、屋外では4000人、または収容可能人数の半分のいずれか低い方まで可能となります。さらに大型の着席型屋外施設では、最大1万人、または座席総数の4分の1までのいずれか低い方まで可能となります。

葬儀同様、結婚式、披露宴、通夜では30人までの参加が可能となります。

最終段階であるステップ4は6月21日から始まり、すべての社会的接触の制限を解除する方向を目指しています。ナイト・クラブの再開、ステップ3において適用していた大型イベントや公演の制限や結婚式、そのほかの冠婚葬祭に関する制限も解除していく予定です。

上記はあくまでもすべて予定、かつ一部抜粋ですので全文をご覧になりたい方はこちらのウェブサイトがイラストつきで、とてもわかりやすかったのでおすすめです。また、これ以外の補足情報につきましては、各紙のオンライン版などで最新情報を適宜確認してください。

いずれにせよ「世界パーティの日」はステップ1期間中ですので、家で楽しみたいと思います。

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。