旅先で眼鏡、コンタクト、サングラスのトラブル!〜イギリス町中の眼鏡屋さん〜

公開日 : 2020年09月11日
最終更新 :

旅や出張に出るときの必需品は、皆さんいろいろあるかと思いますが、「コレがないととっても困る!」というもののひとつに、眼鏡やコンタクトレンズをあげる人もいらっしゃるのではないでしょうか。眼鏡、コンタクトをしている人にとってはあたり前すぎて、荷作りリストに書き込む必要もないでしょうが、眼鏡ケースやコンタクト液を入れ忘れたり、出発してから気づく、ということもけっこうあるもの。

今回はわたし自身もこれまで経験してきた、旅先でのこれら小さなトラブル(本人にとっては大問題!)を、ほかの人のケースも交えてふり返りたいと思います。

旅を台なしにしかねないトラブル

旅先では、普段ならどうということもないトラブルでも、慣れない見知らぬ地、それも異国であれば、どう対処すればいいかわからず、途方にくれてしまうこともあります。話を聞いただけでは笑ったり、あきれてしまうようなことでも、本人にとっては一刻を争う一大事。

夫は以前、海外に長期出張した際、滞在先のホテルで寝ぼけて腕をふり回したところ、眼鏡を落として壊してしまったことがありました。土地勘のない外国で仕事をするという余裕のなさからか、現地の眼鏡屋さんに行く考えも暇もなかったようで、結局わたしが航空便でわざわざ替えの眼鏡を送ることになりました。

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また、これはイギリスでの体験ですが、以前家族旅行でベルギーに向かう列車の車内で、こんな光景を目の当たりにしました。国際特急電車、ユーロスターのロンドンの発着駅セント・ パンクラス(St Pancras)から、わが家と同じように別の家族連れが乗車してきました。これからいざ、「楽しい旅のはじまりはじまり〜!」といった様子で子供も親もウキウキしていました。

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ですが、しばらくするとなんだか様子がおかしい。夫婦であたりをキョロキョロ見回し、緊迫した不穏な空気が漂いはじめました。しまいには床に這いつくばるありさまで......

明らかに「アレ」です。わたしたちも一緒になって探しましたが、透明の「アレ」を見つけるのは至難の業ということを、わたし自身も身をもって経験しているのでよくわかります。床に落としたコンタクトレンズを探すのは、かなり難しい!

落としてしまったお母さんはもう、パニックになって顔を覆ってついには泣きだしてしまいました。まだ旅は始まったばかりだというのに、帰り道ならまだしも、これから行く先々で観るものすべてが薄ボンヤリしてしまうのです。絶望的な気分になるのもよくわかります。ついさっきまではしゃいでいた子供たちも、気まずそうにゲームをし始めました。

困ったときのローカル店頼み

恐らくそのお母さんもそうしたはずですが、そういうときは渡航先の町の眼鏡屋さんに、とりあえずかけ込んでみることをおすすめします。かくいうわたしは、サングラスの修理でお世話になりました。

イギリスからはじめての一時帰国の際、子供がいるといつも時間がとれず、ゆっくり免税店を見ることなどあまりできないのですが、その年はじめて迎えた、イギリスの夏の日差しの強さに驚き、どうしてもサングラスを購入したいと思ってしまいました。搭乗間際の貴重な時間を使って、慌ただしく購入し無事持ち帰ることができました。

それを、こちらに帰って来てからいざ、はじめて使おう!と意気揚々出かけていたところ、途中胸元に挟んだままかがんで落とし、さらにそれを自分で踏んづけてツルを折ってしまいました。

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「安い食器ほどいつまでも割らず、いいものほどあっという間に割ってしまう」なんて話をふだんからよくしていたのですが、サングラスもこれまで10年越しで使ってきた、露店で買った安物のサングラスは一切壊れませんでした。それが、空港で真剣に紫外線カットを考え、質にこだわって買ったブランドものが......しかも、時間のないなか苦労して手に入れたものが、おろした初日で一瞬にして破壊されました。

このときのショックははかり知れず、こういうブランド品はパーツがないだろうから、都心の直営店まで出なければならないのか、とそこまで思いを巡らすと、暗たんたる思いを抱きました。ところが、夫に聞いてみるとそこら辺の眼鏡屋さんで直してもらえるのでは?と、思いもよらない答えが返ってきました。

実際に町の眼鏡屋さんを利用してみて

半信半疑でさっそく眼鏡屋さん探しを始めると、1軒目はやはりパーツがないという理由で断られましたが、2軒目のPursersでは取り寄せれば可能、という前向きな回答を得ました。

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残念ながらその日は取り寄せ先との連絡がつかなかったので、「後日連絡を入れる」といわれ、帰宅しました。その場で解決できなかったことに少々落胆したので、電話連絡についてもあまり期待せずに帰宅しました。

すると意外にも後日、本当に(海外の場合、なにごともあまり期待しないほうが身のためなので、すっかり諦めの習慣がついてしまいました)電話がかかってきて、修理可能という朗報がありました。パーツ代と修理代で、サングラス本体価格の半額かかってしまいますが、直さないことには廃棄するよりしかたがないので、ふたつ返事でお願いしました。

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壊れたサングラスを店舗に持ち込んだ日、わたしは時間がなかったのでさらに後日引きとりに行きましたが、待っていたらその日に直してもらえていたようです。このときは取り寄せが必要でしたが、ネジが緩んだだけだったり、代替品がありそうなシンプルな部品の損傷などであれば、旅行中でも滞在先の眼鏡屋さんに相談してみる価値は十分あるかと思います。眼科目的で行った、そのほかの眼鏡屋さんもとても親切でローカル店の魅力を実感しました。

◼️Pursers・住所: 958 Brighton Road, Purley, CR8 2LP・アクセス: 電車Purley駅より徒歩5分・営業時間: 月〜金 9:00〜17:30、土 9:00〜14:00・URL: http://rwoodfall.co.uk/purley/

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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