イギリスにおける日本のイメージ、普及している日本単語、こんなモノまで!?

公開日 : 2019年09月28日
最終更新 :

日本人が少ないクロイドン(関連記事)では、バスなどで「ニーハオ」と声を掛けられる私たち家族ですが、今年は令和元年で天皇陛下の代替わりのときにはイギリスのニュースでも大きく取り上げられ、学校のママ友からもコメントがあったり、ラグビーのワールドカップも開催中、来年には東京オリンピックもあるので、少しは注目されるかしら?といったところですが、今現在では「あ、そうだったの?(東京オリンピック)」程度の存在感です。

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先日は別のイギリス人ママから、わざわざご丁寧に「今夜日本関連のテレビ番組があるみたいよ!」とメールが入り、BBC1 放送でイギリスのコメディアンが案内する Japan with Sue Perkins という番組を観ました。先週と今週の二回にわたって放映された旅ドキュメンタリーで、地方にフォーカスした今週のはまぁ良かったですが、先週の東京版は・・あまりの「特異な日本文化」に深く切り込みすぎて、日本への偏ったイメージが増長されないか心配になりました・・。

案外豊富な日本食材

特に大型のスーパーでは、現地生産であれば日本の食材は今どき何処でも大抵置いてあります。照り焼き味、焼きそば、カツ、わさびペースト、うどん、そばヌードル、スシ海苔、といった具合の商品名です。

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ギョウザは冷凍食品として、エダマメはスナックやスープ、サラダなどですっかりお馴染みです。

イギリスで根付いた日本の単語

そんな中でも、こういった特殊なアジア食材コーナーを飛び越えて、もっと一般的な消費者やテレビ、雑誌といったメディア、はたまた街中の実店舗で普通に使われている日本のことばがいくつかあります。

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参照: talking oriental September-November 2019 by WingYip

スシ、ミソ、トーフーはもう、イギリスだけでなく世界語と言っても過言ではない程広まっているので紹介するまでもないですが、イギリスに来てからよく目にするようになった他の日本語に、シイタケがあります。エノキやシメジマッシュルームなども、アジア食材に強いスーパーでは書かれていますが、どこのスーパーにも大抵は置いてあり、料理のレシピでも普通に注釈なしで書かれているのは断然シイタケです。

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日本の国技、スモー(相撲)は、言葉より映像として有名な気がします。それよりは同じ伝統的なものとしては、圧倒的にオリガミとニンジャに軍配が上がります。折り紙は学校の授業や世界の文化週間の一貫で紹介されたりと、教育機関でも自然に入り込んでいます。忍者はテレビのCMでとにかくよく見かけます。アジアンテイストの食品や、レゴが出している忍者シリーズなど、子供向けの商品にも多いです。桜は日本語としては広まっていませんが、日本の春の桜がスゴイ、という事はよく知られており、是非春に行ってみたい、と憧れているイギリス人は多いです。ただ、豆腐と折り紙に関しては中国のものと勘違いしている人が多い気がします。

こんなコトバまで⁈

その他食品関係の言葉で意外だったのは、ウマミ(旨味)です。非常に真面目な調子で umami と、正しい使い方であちこちの誌面で頻繁に使われているのを見かけます。

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参照: Market Life No.46 The Borough Market magazine

とある雑誌の日本料理店の紹介では、ヤキトリ、シチミトーガラシ、ユズコショーなんて言葉まで踊り、一体どれだけの人が注釈なしで理解するのだろう、と驚くほどそのままローマ字表記されたものが並んでいました。

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また、在住日本人の間ではお馴染みでしょうが、イギリスに来て間もない日本人が街で見かけて度肝を抜かれるのは、なんと言っても「極度乾燥(しなさい)」とデカデカ書かれたアパレル店ではないでしょうか。特にダウンジャケットが人気で、カジュアルで品質も中々良くコスパがいいのでしょうか。かつてサッカー選手のベッカムも着用したほどで、普通に人気があります。けれど、豆腐や折り紙と今度は逆で、このブランドを当然ながら日本のモノだと勘違いしている人も沢山いるようで・・中々正しい情報とは伝わりにくいものですね。

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itsu という名前の日本食チェーンもお馴染みで、同じブランド名で市販のお菓子などの食品もスーパーに卸しています。これもまた、日本人としては「何故イツなんでしょ・・」と不思議ですが。

イギリスでは沖縄に特化した祭りや、サブカルチャーを大々的にウリにしたフェアなど、結構日本関連のイベントがあります。丁度今週末の日曜日、9月29日は日本人会や商工会議所が主催する、毎年恒例のジャパン祭りがロンドンであります。現地の人々の反応がどんなものか、実際に目の当たりにする良い機会かと思います。

Japan Matsuri会場:ロンドン、TRAFALGAR SQUARE最寄駅:地下鉄 Charing Cross, Leicester Square, Piccadilly Circus, Embankment 駅開催日:9月29日開催時間:10時〜20時URL: http://www.japanmatsuri.com/

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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