リバプールで無料ジョン&ヨーコ展覧会「Double Fantasy」

公開日 : 2019年08月25日
最終更新 :

世界的に有名なサッカーチームやビートルズの出身地として知られているリバプールは、旧市街が世界遺産として登録されているイギリスでも人気の観光都市です。特に今年は6月に行われたサッカーの欧州チャンピオンズ・リーグで14季ぶり6度目の制覇を果たしたため、さらに注目度が上がりました。

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そんな大盛り上がりのリバプールには、博物館が数多くあります。リバプール博物館では、ビートルズのメンバーとして活躍したジョン・レノンと芸術家オノ・ヨーコの展覧会が入場料無料で開催されています。

ダブル ファンタジー

二人の結婚49周年を記念したこちらのイベントは、ジョンとヨーコの出会いからジョンが凶弾に倒れるまでを、写真や直筆のメモや歌詞、衣装や私物などを通して年代順に振り返る回顧展となっています。

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回顧展のタイトルにもなっているダブル ファンタジーとは、ジョンが亡くなる1980年にオノさんと共作したアルバムのタイトルでもあります。開催2週間で2万人の来場者が訪れた(出展: リバプール博物館)大人気イベントなので、ビートルズファンでない方でも十分楽しめる内容となっています。

ファンから子供まで、会場内それぞれの過ごし方

会場内に入るとオノさんがジョンとの結婚前に個展を開き、二人の出会いの場となった、ロンドンの Indica Gallery でのアート作品などが見られます。静かな熱気に包まれながら、来場者は展示物の一つ一つを食い入るように見つめています。時折流れてくる音声の前では共に口ずさみ、頭を揺らし、リスニングルームでは寛ぎながら音楽を堪能し、想い想いにフルで満喫しています。

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カラオケルームではにわか家族カラオケ大会が開かれ、チェスで遊ぶコーナーまで設けられていました。

元祖イクメンのジョン

見所は数多くあれど、特に注目すべきはジョンのパパっぷり。家族写真が多数展示されていたのですが、オノさんとの息子ショーンを見る眼差しのなんと優しいことか!日本の海岸らしき場所で撮影された親子3人の写真などは、なんだか一般人の国際結婚ファミリーといった出で立ちで親近感すら湧きました。

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© Yoko Ono, Second floor at Wondrous Place, National Museums Liverpool © Copyright 2019

今でこそ世のお父さん達が子供にミルクを飲ませたり、抱っこ紐で外出する姿は普通に見かけるようになりましたが、あの時代にジョンは既に抱っこ紐を所持していて、実際に使っていたとは驚きです。オノさんと共に世界平和と愛を呼び掛けていたジョンは、家庭でも愛をしっかり広げていたのですね。

博物館巡りに便利な立地

これら展示品はオノさん所蔵の私物ですが、なかにはこれまで一度も他では展示した事がない物もあるそうなので、とても貴重な展覧会と言えます。

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周辺には他の博物館も集まっているので、その後はタイタニック号のレプリカが展示されている海洋博物館(Merseyside Martime Museum)と奴隷貿易と呼ばれた時代の展示物が並ぶ博物館 (International Slavery Museum)にも行きました。

Museum of Liverpool住所: Pier Head, Liverpool Waterfront, Liverpool L3 1DG最寄駅: 鉄道 James Street 駅徒歩約3分開催期間: 11月3日まで開館時間: 10時〜17時URL: http://www.liverpoolmuseums.org.uk/mol/exhibitions/double-fantasy/ツアー

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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