エスニックな食、エキゾチックな踊り、迫力の音楽を愉しむ屋外アジアフェス、MELA

公開日 : 2019年07月15日
最終更新 :

こちらの語学学校で学んだ事の一つに、「イギリスでアジアと言えば、それはインドやパキスタンといった南アジアを主に指す」という衝撃の事実がありました。更に分かりやすく言えば、イギリス人がパッと思い浮かべる「アジア人=インド系」だと。同じクラスにいたもう一人の韓国人と私は、逆に東アジア以外に全く考えも及ばず「他にアジア人?!ウーンウーン・・」と唸ってしまいました。

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それを証拠付けるように、クロイドン(関連記事)で7月14日に行われた「アジアの文化、創造性、食を盛大に祝う」メラ Mela とは、大まかにはインドの祭典で、その周辺国も少しずつ関係はしていても、間違っても我々日本、中国、韓国といった東アジアは一切含まれません。なお、メラとはサンスクリット語で「会う」という意味で、インドではフェアやフェスでよく使われる言葉だそうです。(参照:Croydon Mela 2019

味、量、価格の三拍子揃った屋台メシ

イタリアのピザ、フランスのクレープ、アイスクリームなどは例外として、基本的にはネパール、インドといった国の屋台が立ち並んでいました。確かに語学学校でのニュアンスもそうだと思いましたが、カリブ海諸国も肌の色などの見た目が似ているせいか?この「イギリスのアジア」に入るようで、ジャマイカ料理のジャークチキンを挟んだハンバーガーを売っているお店もありました。

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こちらにいるとよく耳にするので以前より食べてみたいと思い、購入しましたがこれがとても美味しく、タレもスパイシーとは聞いていましたがマイルドで、お肉はジューシーで柔らかく大正解でした。

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このお祭りの屋台は全体的にレベルが高いのでしょうか。ピザも屋台なのにその場でこねて焼き上げてレストラン並みの出来栄えでしたし、終日大行列が出来ていた、料理の種類も豊富で回転が速いので、常に出来立てが入手できるインド料理店など、いかにも美味しそうでした。

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やはり人気のお店に誘われ、マサラスパイス味のフィッシュ&チップス、ポテトと挽肉の包み揚げのサモサ、野菜のかき揚げのパコラ、チキンティッカのナンサンドを注文しましたが、まずそのボリュームにビックリ。こういうお祭りの屋台では、量がチマチマと少なくてあまりお腹が満たされない事が多い我が家ですが、そんな大食い一家の腹も十分過ぎる程満たしてくれる量にも関わらず、お値段は大抵どこも7ポンド(約1050円)とお手頃で、かつちゃんと美味しい!食事をしに来るだけでも訪れる価値大です。

充実のファミリー向けエンタテイメント

「バウンシング・キャッスル(風船式の巨大なトランポリン型遊具)がないフェア(こういった屋外のお祭り)はフェアにあらず」と、勝手な格言を生み出した?我が子の言うように、確かにイギリスの屋外イベントには子供向けのアクティビティとして、ド定番のものが少なくとも二つあります。

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一つはこのバンシング・キャッスルで、もう一つはフェイスペインティング。勿論今回のメラにもこれらはしっかり用意されており、更にもう一つの、これは日本でも馴染み深い警察のパトカーに乗れる体験型コーナーもありました。ここではパトカーだけでなくブースも出ており、覗くと子供の指紋を押した特製しおりをくれ、ユニークなアイディアだと思いました。

ダンスと音楽で文化に触れよう

お腹を満たしたら、そちこちで行われているダンスや音楽のステージを堪能したいものです。お薦めは、中央の大型ステージよりも会場の一番奥まったところにあるテント小屋で随時披露される踊りの鑑賞です。

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面白いのが、先生とバックダンサーは一般の人達のようで、観客も一緒になって踊り、赤ちゃんもすんごい縦に揺らされながらお母さんが踊っています。インドの他に珍しいネパールの踊りもあり、これまで観たことのない貴重なものを体験しました。

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更に別の仮設ステージでは、フラメンコも予想外に披露され、興奮しました。調べてみると、フラメンコは「インドを起源として西に流れてきたロマ族(ジプシー=スペイン 語でヒターノ/gitano)、スペインにかつて君臨したアラブ系民族、そして在来のアンダルシ ア人達の民族芸能が融合してできた」踊りなんだそうです。(参照:日本フラメンコ協会)また、テント小屋とは別の地域と雰囲気の神秘的なインドの踊りも観れ、こちらとテントの両方が気になって何度か往き来した程です。

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今年の開催時間は午後一時から夜の八時まででしたが、会場の空気に魅せられ想定外に長居をし、十二分に楽しむ事が出来ました。

Mela住所:Wandle Park, Croydon CR0 4XT 最寄駅:鉄道 West Croydon 駅URL: https://www.croydonmela.com/

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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