飽きないロシアのローカル電車内

公開日 : 2019年04月28日
最終更新 :

地下鉄もですが、ロシアの列車は音がどデカイ。空港エクスプレス以外に初めて乗った鉄道は、四角く車体がでかく車内も座席が通路を挟んで両側、三人座席が並ぶ巨大さ。動きに関する音も見た目通りの古めかしい感じでガクッガクッ、シュッポッシュッポッとクラシカル感満載。

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車内の売り子さん達

始発でガラガラだった車内は出発間際になると満席近くに。ふと気付くと、空いている座席にイヤホンを勝手に置いていく人が。それから、また回収していく。誰かが手にとって買ってくれたら儲けもんなくらいだろうか。

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回収し終わったところで、ボールペン売りのおばさんが演説を始める。一人お買い上げ。また何か違う物を売りに来る。それが終わったら順番待ちでもしているのか、今度は縦笛吹きの盲目のおじさんが。幾人かが寄付代わりにお金を渡している。

今度はノートを手にしたおばさんが反対側から攻めてきた。皆さん、売り文句を述べる時はゆうに三分以上まくし立てている。ボールペン1本、ノート一冊でよくもまあそんなにセールスポイントがあるものだと感心する。

車窓から眺める風景

モスクワ繁華街を眺めていると、通り行く街の人達のファッションや商店はロンドンっ子達のそれと然程変わらないようにも見えるが、ひとたび列車で出発すると流れる風景はガラっと変わる。トタン屋根や未舗装の道、家なのか物置なのかよくわからない物の集まり、やたら工事現場が多い、白樺の木々など、全体の色がトーンダウンされ、繁華街とは違う一面のロシアがチラッと垣間見える。

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自己アピールは続く

そうこうしているうちに、今度は若い男性が募金箱を下げてアピールをしに来た。次にアイスクーラーを手にしたおばさんが、次にチョビ髭のキャップを被ったおじさんがシャツを売りに。それが終わると、ヘッドホンをつけて差別化を図ったパンチパーマのおばちゃんが土産物を携えて来た。今度はちょっとお色気のあるおばさんが手芸用品を。すると、これまでは一応順番があったのに、今度は前方からアコーディオンが弾き鳴らされ、もはやこのレポも追いつかない程なので、この辺で切り上げる事にする。出発45分で売り子、募金活動の人が計10人程。もはや、全てを書き記すのは諦めました。

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景色に個性溢れる売り子さん方、ローカル列車の旅はナマのロシア生活を体験するのにピッタリな方法ですので、是非お試しあれ。

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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