ツリー祭り〜イギリス市民目線のクリスマスの過ごし方〜

公開日 : 2018年12月09日
最終更新 :

去年は我が家にとってイギリスで迎える、初めてのクリスマスでした。11月半ば頃になると、気の早い家では既に家に電飾を飾り始め、師走に入ると競うように他の家もそれに追従し、色も白や赤、黄色、青、緑、紫など住宅街もあっという間に色とりどりのライトで埋め尽くされます。玄関のドアには大きなリースを飾り、庭には巨大なサンタやツリーのバルーンを出しておいたり、部屋の中からも外に見えるよう、窓際に電気キャンドルのセットを置いたり、各家想い想いにクリスマス気分に浸っています。

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子供達が通う学校でも、12月に入るとまずはキリストの生誕を祝う Nativity という劇を演じ、それを皮切りに普段の制服ではなく、私服で着飾ってクラスのクリスマス会、親も参加する放課後に行われるクリスマス フェアと続きます。また、校内には手製のポストが現れ、そこに宛名とクラス名を記入したクリスマスカードを投函すると、上級生達が配達してくれてとても便利です。これら一連の関連行事を経て終業式に向かうので、12月になるとイベント続きなのと、もう少しで冬休みなのとで、親までソワソワ浮かれ気分になります。

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学校を離れると、去年は観光気分でロンドン都心部まで出て、ピカデリー サーカス Piccadilly Circus のメジャーなイルミネーションを見てきましたが、二年目の今年はより地元に密着した、近所の市民が歩いて行くような、教会で行われるクリスマスツリー祭り Christmas Tree Festival を覗いて来ました。

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ホールに足を踏み入れると、素敵なステンドグラスを正面に、大小様々な種類のクリスマスツリーが!キャンドルの光のような、暖かいオレンジの電灯の下で、それぞれ趣向を凝らしたオリジナリティー溢れる25のツリーが展示されていました。参加団体は地元のボーイスカウトや学校、病院、商店、教会、慈善団体などから成るので、それぞれの活動をアピールする為、ニットだけでオーナメントを用意したり、寄付している食品を展示したり、商品のシャンプーといったヘアケア用品の空き箱をツリーに吊り下げたりと、こんなにも多くのツリーを一同に見るのも初めてながら、デザインも奇抜で見た事のない物ばかりでした。

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それもそのはず、これはツリーの大会なので、お祭りの最後には来場者から募ったお気に入りのツリーが三点、表彰されるのです。ツリーの他にはお祭りの定番、フェイスペインティングのコーナーがあったり、サンタさんが記念撮影をする為に鎮座する館などがありました。

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イギリスのクリスマスに欠かせない、ホットワイン ( mulled wine )とミンスパイ ( mince pie )を片手にそれらのツリーを眺めていると、鐘の音が聞こえてきました。地元のハンドベル クラブによる演奏が始まりました。その後も休憩を挟んで、学校の生徒達によるクリスマスキャロルの合唱が続き、クリスマス本番を前に一足早い穏やかなクリスマス気分を味わう事が出来ました。

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St Mary's Sanderstead

アクセス: 鉄道 Purley Oaks 駅より徒歩約10分

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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