鉄道職員が新型コロナウイルス感染者に唾を吐きかけられ死亡。現在のロンドンビクトリア駅の様子。
2020年3月にロンドンのビクトリア駅で、鉄道職員2名が新型コロナウイルス感染を自称する男性に唾や咳をかけられました。2名とも数日後に感染が確認され、 呼吸器系の基礎疾患を抱えていたベリー・ムジンガさん(47歳)が亡くなられました。
この事件は運輸従業員労組(TSSA)により昨日5月12日に開示され、英国交通警察は唾を吐いたとされる男を追跡する調査が開始されたと認めました。
3月22日、ビクトリア駅のコンコースで勤務していたムジンガさんたちに容疑者の男が近づき、今何をしているのか、なぜそこにいるのかを尋ねました。彼女が駅で働いていると伝えると、男は自分がウイルスに感染しているといい彼女に唾を吐きかけ、咳をかけたとのこと。ムジンガさんは4月2日にバーネット病院に入院し、3日後に亡くなられました。
BBCの取材で彼女の親族は、ムジンガさんは普段はアクリル板で仕切られた切符売場の中で勤務しており、通常業務では安全だと考えていた、彼女にコンコースで仕事をさせるべきではなかったと語っていました。
バッキンガム宮殿などの観光地にも近く、多くの路線が交わるビクトリア駅。普段は人であふれていますが、現在は閑散としています。隣接する商店街にも人の姿はほとんどありません。
△ビクトリア駅構内
△隣接する商店街、ウェストミンスター教会
筆者
特派員
ふじはる
おいしい香港グルメを求め日々を過ごしています。
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