【新型コロナウイルス】ロンドンでも電車やバスでマスク着用義務:2020年6月15日より

公開日 : 2020年06月10日
最終更新 :
筆者 : 小野雅子

最近は感染状況が下降気味になってきたため、ロックダウン緩和が徐々に進んでいるイギリス。

とくにロンドンが含まれるイングランドでは、来週月曜日(2020年6月15日)から生活必需品以外を商うお店も、お客さんやスタッフがソーシャルディスタンスを順守できる配慮をしていれば、営業再開可能となりました。

また動物園やサファリパークも同条件で再開することが可能。すでに保育園や小学校の一部は子供たちが通い始めているところもあり、これからは人々の移動が多くなりそうです。

それを受けてロンドン交通局では、同6月15日(月)からは電車やバスなど公共交通機関の利用者に、マスク装着を義務づけることが決まりました。

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とはいえ従来は一般人がマスクを着ける習慣のなかったイギリス。Covid-19の感染拡大で需要が出始めたものの品薄だったり高価という理由で買わない人の方が多いのもあり、バンダナやハンカチなどを使用してもOKです。

しかしながら車内が混み合うと最低2m必要といわれるソーシャルディスタンスを守るのが困難なため、朝や夕方のラッシュアワーは利用を避けるよう呼びかけています。移動中の小まめな手洗いや消毒も、引き続き奨励されています。

なお去る6月8日からは、海外から英国に渡航する入国者に対して、14日間の自己隔離をはじめとする行動制限が課せられました。以下、在英国日本国大使館から在留邦人メーリングリストに宛てられたEメールを一部引用させていただきます。

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英国政府より,6月8日から実施される,14日間の自己隔離などを含む英国への入国者(旅行者のみならず,英国の居住者も対象となります)に対する行動制限措置について詳しい発表がありましたので,以下のとおり概要についてお知らせいたします。なお,6月7日までに到着される方については,この措置の対象とはなりません。

本件措置の内容は大きく分けて,滞在情報を提供すること,及び,14日間の自己隔離をすること,の2つです。この概要についてお知らせしますが,詳細は次のリンクをご確認くださいますようお願いします。

https://www.gov.uk/uk-border-control

1.滞在情報の提供

(1)英国への入国者は,英国へ到着する前の48時間以内に(48時間以上前の登録は受け付けないとのことです)次のサイトへアクセスし,英国での滞在情報を登録する必要があります。登録には,旅券番号,利用便名,搭乗券(乗船券,乗車券)の予約番号,到着空港(港,駅),到着日,14日間の滞在場所,滞在先の連絡先などの情報が必要となります。

https://www.gov.uk/provide-journey-contact-details-before-travel-uk

(2)登録が終わりましたら,登録済みであることが分かるものを印刷しておき,英国入国時に入国審査官に対して提示するか,携帯電話の画面にて登録内容を提示する必要があります。そのため,当面の間は自動化ゲートが使えなくなるものと思われます。

(3)滞在情報を提供しない者に対しては100ポンドの罰金が科せられ,また,英国籍者あるいは英国居住者でない場合には入国が拒否される可能性もあります。

2.自己隔離

(1)英国への入国後は,事前に申告した滞在先(自宅,友人宅,ホテルなど)において14日間の自己隔離をする必要があります。

https://www.gov.uk/government/publications/coronavirus-covid-19-how-to-self-isolate-when-you-travel-to-the-uk/coronavirus-covid-19-how-to-self-isolate-when-you-travel-to-the-uk

(2)空港から自己隔離を行う滞在先までは直行する必要があります。また,他に選択肢がない場合は,公共交通機関の利用が認められていますが,その場合はマスクなど鼻と口を覆うものを着用し,他の利用客とは2mの距離を空けることが求められます。

(3)必要な支援を受ける場合を除いて,家族や友人の訪問は受けてはいけません。また,職場や学校,公共の施設,買い物へ行ってはいけません。食料品や薬が必要な場合には,家族や友人,デリバリーに依頼してください。限られた状況を除いて,申告した滞在先にて自己隔離することが必要です。

(4)自己隔離をしない違反者に対しては1000ポンドの罰金が,また,違反を重ねる場合には最高3200ポンドの罰金が科されます。

3.その他

(1)トランジットのための14日以内の英国滞在の場合は,14日間英国に滞在する必要はありませんが,英国滞在中は自己隔離をする必要があるほか,1.の滞在情報についても事前に登録しておく必要があります。

(2)英国へ入国する前に,アイルランド,チャネル諸島あるいはマン島(以上をCommon Travel Areaと呼びます)に14日間以上続けて滞在していたという場合は,上記1.及び2.の行動制限措置が免除されています(もし14日より短い場合は,1.の提出が必要となり,Common Travel Areaでの滞在日数と英国での滞在日数の合算が14日に到達するまでは自己隔離が必要となります)。

また,次のような方々も免除対象となっています。

https://www.gov.uk/government/publications/coronavirus-covid-19-travellers-exempt-from-uk-border-rules/coronavirus-covid-19-travellers-exempt-from-uk-border-rules

 なお,英国への入国や滞在に関する審査,要件,制限等については,英国政府が判断,決定する事項ですので,詳細についてのお問い合わせは,次の英国内務省へお問い合わせください。

https://www.gov.uk/contact-ukvi-inside-outside-uk/y/inside-the-uk/coronavirus-covid-19-restrictions

 現在,当館では領事窓口について事前の電話予約制としております。下記リンクをお読みの上,開館日の午前10時~午後3時(午後1時~午後2時を除く)にご予約を取られますようお願いいたします。

https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/Appointment.html

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さまざまな理由で、国内だけでなく国外への移動が必要となる場合もあることでしょう。引き続きソーシャルディスタンスや手の消毒などを心がけて、安全にお過ごしください!

筆者

イギリス特派員

小野雅子

在英30年を過ぎました。初めてイギリスへいらっしゃる方にも分かりやすいロンドン観光&文化情報を中心に、イギリス各地やヨーロッパの情報もご案内いたします!

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