ユニークな企画展「ピカソ&ペーパー」がロンドンの【王立芸術学院】で開催中!

公開日 : 2020年02月25日
最終更新 :
筆者 : 小野雅子

王立芸術学院(ロイヤルアカデミー・オヴ・アーツ)はロンドンのメイフェア地区にある、イギリス芸術界の中心的存在。多くのアーティストがここで学び、また後続の指導に情熱を注いでいます。また一般市民への芸術振興も大きな役割なので常設展示は無料公開。観光者でも気軽に入れます。

1arupicasso.jpg

いっぽう有料の特別展も随時さまざまな企画を行っており、今回ご案内する「ピカソ&ペーパー」もそのひとつ。2020年1月25日にスタートした本展は同年4月13日まで開催しているので、春休みにロンドン旅行する方にもいいですね!

1arupicasso1.jpg

本展のタイトルが示す通り、ピカソと紙の関係に迫るというユニークな構成です。たとえば上の絵画を作成するにあたり......。

1arupicasso2.jpg

このようなスケッチを何枚も、作品によっては何十枚も繰り返したピカソ。またそれらスケッチだけでなく小さな紙切れに至るまで徹底的に保存していたため、絵画や彫刻をはじめとする作品制作の行程をうかがい知ることができるのです。

1arupicasso3.jpg

また「紙」という素材の多様性と無限な可能性にも惹かれていたピカソは、あらゆる材質の紙(身近な古新聞や壁紙から、ときには高価な日本の和紙を購入してまで!)を駆使したコラージュや立体作品も数多く残しています。

1arupicasso4.jpg
1arupicasso5.jpg

こちらに展示されているのは、丈夫な紙で制作した前衛的なバレエ衣装。傍らのモニターではその衣装を身に着けて踊るバレエ公演の様子が映し出され、20世紀を代表する奇才ピカソの精力的な創作欲につくづく驚くばかりです。

1arupicasso6.jpg

まるで子供がハサミ遊びで作ったようにシンプルな切り抜きも! 天才、奇才とパブロ・ピカソを形容する言葉はたくさんありますが、絵画をはじめ「創作すること」が好きで好きでしょうがなかった人......という一面を見たような気がします。

1arupicasso7.jpg

彼の並々ならぬパワーの源を垣間見るような企画展「ピカソ&ペーパー」、かなりおすすめです!

■「ピカソ&ペーパー」展

・開催期間: 2020年1月25日~4月13日

・場所: Royal Academy of Arts, Burlington House, Piccadilly, London W1J 0BD

・チケット料金: 月~木は20ポンド、金土日は22ポンド

※ただし2020年3月31日から4月13日の最終2週間は毎日22ポンド(16歳未満は無料)

・王立芸術学院・公式サイト(英語): https://www.royalacademy.org.uk/

【記事中の画像については、王立芸術学院ご担当者の了承を得て掲載しております】

筆者

イギリス特派員

小野雅子

在英30年を過ぎました。初めてイギリスへいらっしゃる方にも分かりやすいロンドン観光&文化情報を中心に、イギリス各地やヨーロッパの情報もご案内いたします!

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。