テロ翌日のロンドン、ほぼ平常に戻りました

公開日 : 2017年03月24日
最終更新 :
筆者 : 小野雅子

ビッグ・ベンで有名なイギリス国会議事堂付近で、昨3月22日の午後2時40分ごろに発生したテロ事件。もう日本などでも報道されていて、ご存知の方も多いと思います。

arutero6.jpg

犯人が運転していた車がウェストミンスター橋で歩行者ら数十名を攻撃し、更に車から降りて国会議事堂ゲートの平服警察官を刺殺。その直後に犯人も武装警官に射殺されました。

arutero5.jpg

現在のところ歩行者3名と、上記2名の死亡が確認されています。なお重軽傷を負って病院に運ばれた方々の国籍はイギリス、フランス、ルーマニア、ドイツ、ポーランド、イタリア、ギリシャ、韓国、中国、アイルランド、アメリカ。犠牲になった方々のご冥福と、負傷者の快復を心から祈るばかりです。

arutero.JPG

(ここから先の画像はウェストミンスターではなく、今夜のピカデリー・サーカス周辺です)

事件の起こった昨日午後から本日午前中までは、現場となったウェストミンスター橋や最寄り地下鉄駅は閉鎖されていましたが、正午過ぎから解除。さすがに現場付近は通常よりも警官やジャーナリストが多いものの、テロ発生から24時間未満で一応は平常に戻ったロンドンです。

arutero1.JPG

射殺された犯人カリド・マスード(52歳)はイギリス生まれ。犯行そのものは単独でしたが、他にも共謀などの容疑でロンドンとバーミンガムを中心に8名ほど取り調べを受け、イスラム過激派ISも関与を認めています。

arutero3.JPG

対してメイ英国首相およびカーン市長が相次いで、「我々は卑劣なテロ行為に決して屈服しない」という声明を発表しました。

arutero4.JPG

街中の賑わいも、いつも通り。もちろん周囲に不審な行動があったら即通報したり避難する心がけは必要ながら、恐怖に身を縮めていたらテロリストの思うつぼ。平常生活を続ける事によって対抗する、ロンドン市民の姿がここにあります。

arutero2.JPG

外務省・海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C057.html

筆者

イギリス特派員

小野雅子

在英30年を過ぎました。初めてイギリスへいらっしゃる方にも分かりやすいロンドン観光&文化情報を中心に、イギリス各地やヨーロッパの情報もご案内いたします!

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。