徐々に緩和されつつある日独間の入国制限!それでも日本入国にはまだまだ規制があります......
ドイツは制限措置が緩和され、各地で通常の生活が戻りつつありますが、心配されているリバウンドはいまのところまったく見受けられません。
直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数はどの州も10以下で、ドイツ全国では6月28日現在、5となっています。新規感染者数も6月28日現在は404人。日本が1284人ですから、ドイツの方が少ないのです。人口が違うため新規感染者数だけでは単純に比較できないですが、それでも数ヵ月前まではドイツの新規感染者数は日本よりはるかに多い数でしたから、急速に減少したのは明らかです。
ところで、6月以前までドイツ政府は日本に対する入国制限を行っていましたが、6月6日からEU理事会の勧告を受け、日本からの渡航者はドイツに入国することが可能となりました。
ただし、ドイツ入国前48時間以内の抗原検査、またはドイツ入国前72時間以内のPCR検査の陰性証明書が必要となります(ドイツに入国しないトランジットの場合は除外)。
また、登録義務や隔離義務もありません。
日本から、観光目的でもドイツ入国が可能になったわけですね。
一方、ドイツから日本への入国(日本国籍者の場合)についても、少しばかり緩和されてきました。
日本政府は、ドイツに対する「新型コロナウイルス変異株流行国・地域」および「デルタ株指定国・地域」の指定を解除しました。
これにより、7月1日よりドイツからの日本入国にあたっては、入国後の3日間、検疫所指定のホテルでの待機が必要でなくなりました。
しかし、入国後の14日間は自宅などで待機することは引き続き義務づけられています。
さらに、引き続き以下の内容の誓約書の提出などが求められています。
・ドイツ出国前72時間以内に実施したコロナ検査の陰性証明の提示
・日本到着時、空港検疫でのコロナ検査の実施
・14日間の自宅などでの待機
・14日間の公共交通機関の不使用
・位置情報の保存・提示
・接触確認アプリ(COCOA)の導入
ドイツではワクチン接種を2回とも済ませた人がどんどん増えているなか、EU内でワクチン接種済みの証明書を7月以降発行することが決まっていますが、日本入国の際にはそういった証明書はまだ効力を持たないのが残念です。ワクチン接種が終わっている人でも、上記コロナ検査の陰性証明が必要となります。
また帰国時の大きな問題が、日本の空港に到着してから14日間公共交通機関が使えないことです。そうなると、移動はレンタカーか専用のハイヤーをお願いするしかありません。費用もかさみます。
とりわけ東京や大阪から乗り継ぎの必要な方でもそれが不可となりますので、地方へ行く場合は非常に困難なのが現状です。
さらに、アプリの導入が必要ですので、スマートフォンの携帯が必須となります。
いまどきスマートフォンを持っていない人はほとんどいないとはいえ、年配の方などではあり得るかもしれないですから、わざわざ購入するはめになるのも気の毒な気がします。
ドイツへの入国が可能となったものの、帰国時に14日間の自宅待機や移動手段の制限という規制がなくならない限り、ドイツへ旅行に来られるのは実際はまだまだ困難ではないかと思います。
筆者
ライプツィヒ特派員
シェーファー 玲子
2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。
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