ドイツ全国で一律のロックダウンが始まりました。夜間は外出禁止に!

公開日 : 2021年04月28日
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コロナの感染状況が改善しないドイツですが、2021年4月24日からドイツ全国で一律のロックダウンを行うことが可能となりました。

これまで国と州で合意した措置であっても、現行の感染症予防法では、実際は各州で最終的な決定を行うことができることから、ロックダウンの措置がまちまちになっていたのです。

感染状況が非常に悪い州であっても、合意事項に従わず独自の緩和措置を行っている州がけっこう多く見られました。ザクセン州もそのひとつです。

ドイツ政府は、4月23日にこの感染症予防法を改正し、翌日24日からドイツ全国一律に措置が行われるようになりました。

とりわけ、過去7日間の人口10万人あたりの新規感染者数が100を超える場合の措置が、これまで各州でまちまちになっていましたが統一されます。

まず、各地域で、上記の数値が3日連続で100を超える地域(市、郡などの自治体)では、その2日後から適用となります。

その制限措置のうち、特に日常生活に関連する内容は以下の通りです。

・ 外出制限

午後10時から午前5時までの間は、仕事や病院へ行くなどの正当な理由がない限り外出禁止。

ただし、午前0時までは、ひとりで散歩やジョギングは可能。

・ 私的な集まり

屋内、屋外を問わず、私的な集まりは、自らの世帯に加え、別世帯の者ひとりのみに制限される(14歳未満の子供はこれに含まれない)。

・飲食店は引き続き閉鎖。持ち帰りのみ可能。

・ 文化施設(劇場、コンサ-トホ-ル、美術館、博物館、映画館など)は閉鎖。

ライプツィヒで毎年6月に行われるバッハフェストがどうなるのか、気になるところです。

・ 観光目的の宿泊は認められない。

・ スポ-ツはひとりかふたりで、もしくは家族のみでのみ可能。

例えば、サイクリング、テニス、ゴルフなどは、人数を厳守すれば可能になります。

・ 食料品店などの生活必需品を扱う店舗はマスク着用義務などの規制に則り開店可能。

そのほかの商店については、上記の数値が150未満の場合は、事前の予約と、当日の陰性検査結果があれば、買い物可能。

ちなみに、ライプツィヒは現在のところ上記の数字が120ちょっとですので、事前の予約と陰性検査結果があれば、買い物をすることは可能となっています。

そのほかには、上記数値による学校の授業形態なども規制されています。

この規制措置は、6月30日まで有効となりますが、上記数値が100以下になった場合は、各州で定めた規定に則ることが可能となります。

また、上記の一律規定よりも州独自でもともと定めていた規定のほうが厳しい場合には、厳しい規定を行うことができます。

あくまで、上記数値100を超えた場合の急ブレ-キ措置なのです。

といっても、ザクセン州ではすべての地域が該当しますし、ドイツ全国で見ても、ほとんどの地域が当てはまるのが現状です。

今回の措置が功を奏し、またワクチン接種も加速され、なんとかいまのコロナの状況が収束することを願っています。

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筆者

ライプツィヒ特派員

シェーファー 玲子

2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。

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