ドイツのロックダウンがさらに3月7日まで延長されます!学校・保育施設は段階的に再開へ

公開日 : 2021年02月12日
最終更新 :

新型コロナウイルスの新規感染者数と集中治療室でのコロナ患者数が大幅に減少してきたドイツ。

現在行われているロックダウンが2021年2月14日までとなっているなか、今後についてメルケル首相と各州の首相との会合が再び開かれ、長い話し合がもたれました。

その結果、ロックダウンはさらに3月7日までに延長されることが決まりました。

ただし、少し緩和されつつある措置もあります。

まず、以下のようなこれまでの制限措置はそのまま延長となります。

・ 私的な集まりでは、自らの世帯と、別世帯の人1名だけに制限。

・ 公共交通機関や店舗では医療用マスクの着用義務。

・ 可能な限りホ-ムオフィスの実施。

・ 必要不可欠でない個人旅行当の自粛。

今後の新たな措置としては、以下のようになります。

・ 学校・保育施設については、マスクの着用や換気塔の衛生措置が講じられたうえで、授業の段階的な再会を各州で決定する。

・ 理髪店、美容院は衛生措置を講じ、予約制によって入場制限を行い、また医療用マスクを着用することを条件に、3月1日から営業が再開される。

また、食料品店など以外の商店や博物館・美術館は、引き続き閉店されますが、直近7日間の人口10万人あたりの新規感染者数の合計がコンスタントに35人以下になる場合には、各州により緩和措置が実施され、再会が可能になります。

飲食店、文化施設、余暇施設、宿泊施設などの再会については、連邦と州が引き続き調整することとなっています。

ドイツではこの「直近7日間の人口10万人あたりの新規感染者数の合計」というものを判断基準にして、この数が50というのを制限措置を行うかどうかの大きな目安にしています。

2月11日現在、ロバ-ト・コッホ研究所の発表によると、この数値はドイツ全国で64。各州で見ても50を下回っている州はひとつもありません。一番少ない州でシュレイスヴィッヒ・ホルシュタイン州の60、最も多い州はチュ-リンゲン州で106となっています。ちなみにライプツィヒのあるザクセン州は75となっています。

ですので、新規感染者数が大幅に減少してきているとはいえ、まだまだ高水準の数なのですね。

さらに、変異株が広がりつつあることを非常に警戒をしていることも、ロックダウンの再延長決定の要因ともなっています。

ところで、ドイツに到来している寒波は、まだまだ続いています。連日最高気温でも氷点下の毎日ですが、昨日あたりから青空ものぞくようになりました。

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皆様、引き続きご自愛くださいませ。

筆者

ライプツィヒ特派員

シェーファー 玲子

2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。

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