必見!東京で、ドイツの博物館からのミイラ展「ミイラ -永遠の命を求めて-」がすごい人気!!
皆さんが「ミイラ」と聞くと、すぐにエジプトを連想されますよね。
たしかにエジプトには長いミイラ文化がありましたが、実は最も古いのは南米だそうです。また、ヨ-ロッパにはボッグミイラといわれる泥炭地で見つかった自然のミイラが存在し、カナリア諸島のグアンチェ族などはミイラ文化を持っていました。
年末には来訪者数がすでに20万人を突破。週末は入場制限もあるほどの人気です。
南米やエジプトからの人間のミイラ43体だけでなく、動物のミイラや副葬品、そして素晴らしい保存状態にある装飾の入った棺など、興味深い展示物でいっぱい。
とりわけ、このポスタ-のデザインにもなっています、オランダの博物館からきたボッグ(泥炭地)ミイラは、日本では初公開。
また、現在の科学技術によってミイラ内部のさまざまな学術的事実が明らかとなり、それについてもオ-ディオガイドで詳細を知ることがでます。
また、ショップでいろいろなグッズがありますが、その中でも注目すべきが、ガチャポンで当たる、フィギュア。
1回500円のガチャポンで、何種類かのミイラ関連フィギュアがあたりますが、
どれも驚くほどよくできています。
詳細まで本物そっくりです。
ところで、なぜ南米やエジプトのミイラがドイツなどの博物館が所有しているのかというと、それらは当時エジプトなどの旅行の際に購入してきた個人コレクションがほとんど。後に博物館に寄贈されたものなのです。
この展示会で借用されたミイラは、おもにドイツの博物館からきており、
とりわけエジプト・コレクションで有名な、ヒルデスハイム市にあるレ-マ-・ペリツェウス博物館、そしてマンハイム市にあるライス・エゲルホルン博物館などのコレクションです。
逆にいうと、目下のところ、このふたつの博物館では、ミイラなどのコレクションは見ることができません。巡回展もありますので、ミイラがドイツの博物館に戻るのは2021年4月以降になります。
この期間にドイツに来られる予定の方で、これらのふたつの博物館を目的で来られる方は、ご注意くださいね。
ちなみに、エジプトが現在所有しているミイラについては、海外持ち出しが禁止されているということです。エジプトに行かないでミイラを見るには、エジプト以外の国の博物館でミイラを所有しているところに行く必要があるのです。
今回、それらの貴重なミイラが多数、日本で観れるのはまたとない機会!
ミイラの背景にあるさまざま文化や死生観なども知ることができる、魅力的な世界に是非行ってみてくださいね。
国立科学博物館 (東京・上野)
特別展「ミイラ -永遠の命を求めて-」
2020年2月24日まで開催中https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/temporary/index.php
その後の巡回予定
熊本城ホ-ル 2020年3月25日~6月7日
福岡市博物館 2020年7月4日~9月22日
新潟市新津美術館 2020年10月10日~12月23日
富山県民会館美術館 2021年1月~3月(予定)
筆者
ライプツィヒ特派員
シェーファー 玲子
2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。
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