ライプツィヒ・バッハ博物館で、バッハにまつわる3人の女性音楽家の特別展開催中!
皆さんご存知のドイツロマン派の作曲家シュ-マン。その奥さんであるクララ・シュ-マンはライプツィヒ生まれの大ピアニストでした。小さい頃から神童と言われ、当時の有名なピアニストとして生涯活躍しました。このブログでも何度かご紹介しておりますが、今年はクララ・シュ-マン生誕200年の記念の年にあたります。
ライプツィヒでは、それを機にさまざまな催しが行われていますが、バッハ博物館でもそれにちなんだ特別展が開催されています。
この特別展は、バッハにちなんだ3人の女性音楽家をテーマとしています。
撮影:©Bach-Museum Leipzig/Brigitte Braun 一人目は、バッハの二人目の奥さんだったアナ・マグダレ-ナ・バッハ(1701-1760)。宮廷トランペット奏者の娘として育ち、宮廷歌手として活躍。ちなみにアナの給与は16タ-ラだったのに対して、バッハは33タ-ラ稼いでいたそうです。
撮影:©Bach-Museum Leipzig/Brigitte Braun
2人目は、メンデルスゾ-ンのお姉さんである、ファニ-・ヘンゼル(1805-1847)。兄フェリックスと同様、子供のころから音楽教育を受け、ピアニストとして、そして兄フェリックスに劣らぬ作曲家として活躍。共にバッハの曲に注目し、当時忘れ去られていたバッハの曲の復興に貢献しました。
ちなみに、1829年3月11日に、バッハ没後初めてメンデルスゾ-ンの指揮でマタイ受難曲がベルリンで演奏されましたが、その時にはファニ-もアルトとして合唱で参加していたそうです。これを機に、忘れ去られていた大オラトリオ、マタイ受難曲が再び日の目を見るようになったのです。
ライプツィヒでは約10年おくれて1841年4月4日に演奏されたそうですが、その時の手書きのアルトの楽譜も展示されています。
また、メンデルスゾ-ンが作曲したものとは別に、ファニ-が作曲した「賛歌」のオリジナル楽譜も展示されています。
3人目はシュ-マンの奥さん、クララ・シュ-マン(1819-1896).クララもやはりバッハにのめりこみ、夫婦でバッハの勉強を熱心に行っていたそうです。
撮影:©Bach-Museum Leipzig/Brigitte Braun
(左からファニ-・ヘンゼル、クララ・シュ-マン)
撮影:©Bach-Museum Leipzig/Brigitte Braun
バッハにまつわる3人の女性音楽家の特別展。8月終わりから始まりましたが、来年の1月19日まで展示されます。バッハ博物館をこの時期訪問される方は、是非この特別展にも立ち寄ってみてくださいね。
ライプツィヒ・バッハ博物館
Bach Museum Leipzig
Thomaskirchhof 15/16
04109 Leipzig
特別展Anna Magdalena Bah, Fanny Hensel, Clara Shumann
開催期間 2019.08.23 - 2020.01.19
開館時間: 火-日曜日 10-18時
入場料 8ユ-ロ、子供16歳まで無料
毎月第一火曜日は入場無料
筆者
ライプツィヒ特派員
シェーファー 玲子
2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。
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