古い歴史と現代のコントラストが魅力的な町、マグデブルグ!
旧東ドイツの町、マグデブルグをご紹介いたします。
ザクセン・アンハルト州の州都でもあるマグデブルグは、ドイツで最も古い歴史のある町の一つです。世界史の教科書にも登場した、オット-大帝がこの町ゆかりの歴史上の人物。962年に神聖ロ-マ帝国の皇帝となったことで知られるオット-大帝は、937年にマグデブルグにベネディクト修道院St.Mauritiusを設立し、そこが今のマグデブルグ大聖堂の起源となっています。
さらには、968年オット-大帝はマグデブルグに大司教座を置き、ハルバ-シュタットから独立して大司教区となりました。そして、ハ-フェンブルグ、ブランデンブルグ、マイセン、メルゼブルグ、ツァイスが、その属司教区となったのでした。
そのマグデブルグ大聖堂には、オット-大帝と妻のエディタが共に埋葬されています。
ドイツで最初のゴシック建築といわれるマグデブルグ大聖堂。(正式には聖マウリティウス大聖堂と聖カタリ-ナ教会といいます。)
中に入ると、冷んやり。冬場は教会内は氷点下になることもあるそうですよ。
(以下教会内部の画像につきましては、教会事務所から本ブログでの使用許可をいただいております。)
手前の洗礼盤は、なんと2世紀につくられたものだとか。
教会の一番奥の聖なる空間に、973年に亡くなったオット-大帝の棺が置かれています。
その横の古い聖歌隊の樫の木の椅子も古く、1363年のもの。
さらに
聖カタリ-ナの石像
聖マウリティウスの石像
いずれも1250年に造られたものです。
ちなみに聖マウリティウスは、エジプト出身のロ-マ人でカトリックの殉教者。
聖マウリティウスの黒人像としては、この像がヨ-ロッパで最も古いものです。
また、元は修道院でしたから、古めかしい回廊も残っています。
マグデブルグ大聖堂 ( Dom zu Magdeburg)
Remtergang 2
39104 Magdeburg
見学時間
5-9月 10-18時
10月 10-17時
11-3月 10-16時
4月 10-17時
*日曜及び教会祝祭日は11時30分から
見学料 無料
写真撮影代 2ユ-ロ
またマグデブルグには、この歴史的な大聖堂と対照的な建物も存在します。
それは、オーストリア人建築家フンデルトヴァッサ-の斬新な建築。
このフンデルトヴァッサ-最後の建築作品は、2005年10月3日からこの町にそびええいます。
大聖堂とのコントラストが面白い建物ですね。
古い歴史と現代芸術が混在するマグデブルグ。一見の価値ありです!
筆者
ライプツィヒ特派員
シェーファー 玲子
2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。
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