現在モデナ短期滞在中

公開日 : 2017年03月06日
最終更新 :
筆者 : ピッパ

皆さん、こんにちは!

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只今、北イタリア、エミリアロマーナ州にありますモデナというところに短期滞在中です。

これからモデナ滞在でのことを書こうと思いますのでよろしくお願い致します。

さて、モデナといえば、ランブルスコの赤ワイン?バルサミコ酢?

はたまた、エンツォ・フェッラーリ?

食通ならご存知のはず、世界レベルのレストラン<オステリア・フランチェスカーナ>?

それとも世界の巨匠大テノール、ルチアーノパヴァロッティや大ソプラノのミレッラ・フレーニ?と小さい街ながら、非常に味のあるイタリアの古い街の一つです。

大聖堂(ドゥーモ)やギルランディーナ(トッレ・チヴィカ)、グランデ広場はユネスコの世界遺産に登録されています。

観光客はそれほどいませんが、それでもF1フェッラーリのファンなら、一度はモデナ自動車メーカー・フェラーリの本拠地マラネッロへ観光に行ったみたいと思うのではないのでしょうか?モデナには駅の近くにエンツォ・フェッラーリの博物館もあります。

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私はそんなとても素敵な街で約一か月モデナ市立歌劇場<ルチアーノ・パヴァロッティ>で行われます、ベッリーニ作曲オペラ<清教徒>に合唱団として出演することになりました。

以前30代前半に某歌劇場に合格していたのですが、当時はヨーロッパがEUとして活動し始めたころで、イタリアの歌劇場もイタリア人かヨーロッパ人しか正式な歌劇場のオーディションを受けることができなくなり、日本国籍の私は残念ながら次第にお呼びがかからなくなりました。

あれからかなりの時が過ぎ、数年前からヨーロッパ人以外の外国人にも歌劇場のオーディションを受ける権利が再び正式になりましたが(歌劇場によっては未だにヨーロッパ人以外は資格がありませんし、正式になったとしても採用される可能性はとても低いです。)

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イタリア政府が劇場への経費を大幅に削減し、更に劇場離れが続き、現在のイタリアの歌劇場はかなりの経営が困難となっています。

そしてやはり若い人達(30代前半まで)やソプラノはどうしても声の軽めの人が有利に採用され、それでもめげずにいろいろな歌劇場にチャレンジし、何度も何度もオーディションに落ちましたが、昨年このモデナ歌劇場のオーディションを受けに行き、やっと念願にも晴れて合格し(ミラクル!!!)今年正式に5年間契約をし合唱団として働くこととなりました。(この歌劇場は5年ごとしかオーディションをしないそうです。)

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毎日の稽古が楽しくて仕方がありません。

劇場の中はパヴァロッティの写真がところどころにありそのたびに私は深くお辞儀をして稽古に向かっています。

私にとっては大げさかもしれませんが神様のようなのです。。。

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古くて小さい円形歌劇場(それでも約1000人は入ります)ですが、地元の熱心なオペラファンが多く、今でも年間チケットはすぐに売り切れてしまうほどの大人気ぶりです。

大学生のころ、オペラの勉強を本気でしようと決めたのは、他でもないパヴァロッティの生の歌を聞いてからなので、それからパヴァロッティの大ファンになりました。

ですので、そのきっかけを下さった人の生まれ故郷の歌劇場で働けるだなんて本当に夢のようです。

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イタリアに留学し、いつかはイタリアの歌劇場で働くことが夢だったのでそれがやっと実現でき本当に幸せです。

外国人だから、年いってるから、腐るほどいてるソプラノだから、誰一人知らないし、コネもないしと逃げた理由にせずに、決してあきらめずにやってきて本当に良かったです。

まだまだ夢はありますが、地に足を付けてできることを楽しんでやっていきたいと思います。

もしイタリアモデナ近くへお越しの際にはぜひ一度モデナの歌劇場へご来場下さい!

モデナ歌劇場のほか、ピアチェンツァ歌劇場、レッジョエミーリア歌劇場でも行われます。

<インフォメーション>

オペラベッリーニ作曲<清教徒>

モデナ市立歌劇場<ルチアーノ・パヴァロッティ>

3月16日(木)20時、19日(日)15時半、21日(火)20時開演

ピアチェンツァ市立歌劇場3月24日(金)20時半、26日(日)15時半開演

レッジョエミーリア市立歌劇場3月30日(木)20時、4月2日(日)15時半開演

心からお待ちしております!

ケイコ

筆者

イタリア特派員

ピッパ

イタリアミラノへオペラ留学後日伊間を往復する暮らしを初め、結婚後はイタリア各地に移住。

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