懐かしいおばあちゃんの味!お豆さんのパスタ"PASTA E FAGIOLI"

公開日 : 2015年11月09日
最終更新 :
筆者 : ピッパ

皆さん、こんにちは!

さて、今月のお題は豆料理!私もこのテーマのブログを書きたいと思います。

イタリアは皆さんもご存知の通り、パスタが主食ですが、いつもトマト入りのパスタやラザーニャ、ミートソース・スパゲティーなどのコッテリソースのパスタを食べているわけではなく、お豆さん、ジャガイモ、お野菜入りなど、シンプルなパスタを日頃は食べています。そして、それは幼いころおばあちゃんが作ってくれた味、いわゆるそれぞれのご家庭の料理なのです。。。

私は結婚する前にイタリアの女の子と一緒に住んだり、一時期教会の施設に御厄介になったこともあって、その時にいろんなイタリアの家庭料理を知ることができました。

この豆のパスタは、ピエモンテ州、ロンバルディア州、ヴェネト州やトスカーナ州、ラツィオ州、カンパーニャ州とイタリアの広い範囲の料理だと言われていますが、トラットリアのメニューで登場したのは首都ローマからだとか?!

もし、イタリアへ観光した後、観光地近くのレストランやトラットリアへ行くと、観光客用のコースメニューのある所が多いと思います。

大抵は、観光客向きにトマトのソースのパスタ、ラザーニャ、ミートソーススパゲティーのなかから選ぶと思いますが、イタリア人が通う地元のトラットリアでは、この豆のパスタやジャガイモのパスタ、カボチャやズッキーニなどの緑黄色野菜のパスタを選ぶことができます。もちろん、魚介類のパスタなんかも海の近くのトラットリアやレストランには加わってきます。

いくらパスタが大好物でも、旅の途中で毎回ミートソース・スパゲティーやラザーニャでは胃がもたれると思いますので、ぜひ、一度、地元のイタリア人が行くレストランやトラットリアへ行き、このお豆さんのパスタやお野菜のパスタ、ジャガイモのパスタなどをチョイスしてみてください!

土地によってきっと味も材料も違いますが、イタリアの家庭料理が食べられます。

さて、11月に入り、先日、友人が久しぶりに家へランチを食べに来ました。ランチの献立はどうしようかなあ。。。と考えた末、普段夫はお豆のパスタはほとんど食べないので、家であまり作らないのですが、幸い友人はこのお豆さんが大好きだったので、この機会にせっかくだからお豆さんのパスタにして、ブログに載せようと決めました!

そして、一日中台所にいることができない人のために、早くて簡単にしかも美味しくできるつくり方をお伝えします!

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豆、(伊語、FAGIOLI、ファジョリ)3種類の中から今回は (伊語、BORLOTTI、ボルロッティ)の瓶詰めを使いましたので、前日から水につけ、豆を戻す手間が省けます!

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忙しい人に嬉しい冷凍された玉ねぎ、セロリ、ニンジンのみじん切りが売っていますので超便利!

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フライパン(今、このセラミックのフライパンがお気に入り!テフロン加工より体に良いそう。。。壊れないように丁寧に使う必要あり。)に玉ねぎ、セロリ、ニンジンのみじん切りを入れましょう!

オリーブオイルを少々入れて火を付けます!

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ガーリック、パンチェッタ(ベーコン)も入れ炒めていきます。(入れない人もいます)

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白ワインを入れさらに炒めます。

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そして、豆を入れます!

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よく豆と一緒に煮ていきます。

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短いパスタとお湯を準備します!

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缶のトマトを開けて野菜スープ(ブイヨンでオーケー)を作ります。(トマトを入れない人もいます)

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トマト、野菜スープを入れて更に煮ます。

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そして、パスタが半分ゆであがったら、直接フライパンに入れて、アルデンテになるまで混ぜ合わせます。もし、水分が足りなくなったら野菜スープを入れてください!

味が既に濃い目でしたら、パスタのゆで汁を入れてくださいね!

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出来上がり!!!さあ、盛り付けましょう!

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我ながら美味しくできました!友人も喜んでくれました!

材料の基本は、ボルロッティ豆、玉ねぎ、セロリ、ニンジン、オリーブオイル、ラード(私は入れません)野菜スープ(固形ブイヨンでもオーケー)さらに、地方やご家庭によって、ガーリック、トマト、プロシュットクルード(生ハム)、パンチェッタ(ベーコン)、ロズマリー、サルビアが加わります。

あとは、お好みで。。。私は、この茶色のボルロッティ豆より、白いカンネッリーニ豆を使うのが好きですが。。。(両方ともインゲン豆の種類です。)

おばあちゃんの味で、貧しい一品料理と言われていますが、シックでお金持ちのご家庭に夕食を呼ばれたときにも、このパスタ・ファジョリを食べましたので、イタリア人に愛された料理だと思います。

イタリアへ来られる際にはぜひ一度食べてみてくださいね!

(11月のお題:お豆料理)

ケイコ

筆者

イタリア特派員

ピッパ

イタリアミラノへオペラ留学後日伊間を往復する暮らしを初め、結婚後はイタリア各地に移住。

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