ラスベガス・新型コロナウイルスによる生活への影響

公開日 : 2020年03月28日
最終更新 :
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「ラスベガス・新型コロナウイルス(COVID-19)感染予防に伴う、バフェやショーの休止状況」を書いてから2週間。そのあとも状況は刻々と変化しています。2020年3月27日現在のラスベガスの様子をお伝えします。

ホテルやレストランは閉まっている

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ネバダ州では「生活に必要不可欠なサービスやビジネス」以外、たとえばカジノ、レストラン、バーなどが3月17日から30日間クローズとなったため、ストリップエリアのホテル、レストランはすべて閉まっています。

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幸いなことに、レストランはダイニングエリアでの食事はできないものの、テイクアウトやピックアップ、デリバリーの利用ならOK。そのためオンラインや電話で注文を受ける形で、営業を続けているレストランもたくさんあります。

デリバリーはお店のスタッフだけでなく、Uber Eats(ウーバーイーツ)、Postmates(ポストメイツ)、DoorDash(ドアダッシュ)や Grubhub(グラブハブ)などのデリバリーサービスの利用が中心。そういったサービスは、デリバリー料無料などの特典を打ち出すところも出てきました。

ファストフードのドライブスルーも利用できるので、毎日長蛇の列ができています。

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開いているお店は?

「生活に必要不可欠な」サービス、たとえば:

・病院やクリニックなど医療に関するサービス

・電気、ガス、水道、またゴミ収集や通信サービス、物流、郵便など、生活に不可欠なインフラ

・銀行などの金融機関

・スーパーマーケット、コンビニエンスストアやドラッグストアなど

・タクシーやライドシェアなどの輸送サービス

・自動車修理ショップや自動車用品の販売店

などは引き続き利用できます。(上記は一部を抜粋したもの)

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ソーシャル・ディスタンシング(Social Distancing)

濃厚接触を避けるため他人との距離を保つ、「ソーシャル・ディスタンシング」が呼びかけられています。家族以外の周りの人から少なくとも6フィート(約1.8m)の距離をおくことが必要。

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ラスベガスの観光スポットのひとつ、ウェルカムサインの入口にも、新しい看板が。「......ほかの人とは少なくとも6フィート離れてください」と注意を促します。観光客のために待機しているボランティアガイドが、このサインのことも説明してしていました。

スーパーマーケットでもしかり。買い物中はもちろんのこと、レジを待つ間も前の人との間隔をあけます。

間隔をあけるのがわかりやすいように、床に✖じるしを貼ったお店も見かけるようになりました。

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スーパーマーケットでの買い物について

24時間営業のスーパーマーケットやドラッグストアが多いラスベガスでも、現在は8:00〜19:00などと時間を短縮して営業中。買いだめによるトイレットペーパーや食料品などの品薄状態はこちらでも問題になっています。

そんななか、週に1〜2回開店前の1時間をシニアの方のためにオープンする店も増えました。お年寄りにとって、開店と同時に押し寄せる人ごみのなかでの買い物は大きな負担。負担を取り除いて、落ち着いて買い物ができるようにというはからいです。

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食料品では特に乳製品、卵、冷凍野菜などの棚が空になっていることが多いです。生鮮食品に購入数の制限があるところも。

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このお店では、じゃがいもや玉ねぎなどにひとり2袋までの制限がありました。

しばらくは自宅にこもる毎日になる

ネバダ州では、すでに食料品や医薬品の買い物、病院へ行くなど以外の「不要不急」の外出は規制されています。また、10人以上の集まりも禁じられました。

つまり、家で仕事をしつつ、スーパーへの買い出し以外、図書館に行ったりカフェでまったりすることもできないということ。

普段できなかった手のかかる料理をしたり、積読状態の本を読み始めたり、花を生けたりと、ざわつく気持ちをおさえるように過ごす毎日です(LINEなどでの友人とのおしゃべりも、以前より増えました)。

今は、症状がなくても、自分がウイルスを持っているかもしれないと考えて、それを人に移さないことを最優先にすべき。つまり家に留まっていること、外ではソーシャル・ディスタンシングを守ることが大事だと考えています。

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筆者

アメリカ・ネバダ州特派員

石川 葉子

ラスベガスに来て20年ちょっと。ローカルツアーオペレーター出身のフリーランスライターです。

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