話題のショー「O」

公開日 : 1998年10月21日
最終更新 :

 前回、チケットの値段が高すぎると書きましたが、それでもやっぱりお薦めしたい、Cirque du Soleilの新しいショー「O(オーと発音)」。なんといっても、「O」が見れるのは世界広しといえどもここラスベガスのみです。Cirque du Soleil事体は、世界各地巡業公演を行っていますが、「O」はベラージオとの10年契約なので、契約が終了若しくは破棄されない限り、巡業に出ることはなく、また、巡業可能なその他のショーSaltimbancoやAlegriaと違い、ステージ下に深さ約7.5mの巨大特製プールをしつらえた舞台装置は、どこの劇場でも造れる訳でもなく、不可能とは言いませんが、巡業はかなり難しそう。 そして見逃せないのが、サーカスの域を遥かに飛び越してしまった、前衛アートともいえるショーそのもの。Cirque du Soleilが登場してからというもの、真似をするショーが次々と登場しましたが、そこは「老舗」の風格、新しいコンセプトやテーマで追髄を許しません。前述の巨大プールで繰り広げられるシンクロナイズド・スイミングや、プール中央に突如現れた舞台上でアクロバットをこなしてはトビウオのように水中に飛び込み、またも舞台に戻りアクロバットを続けるパフォーマー達など、見どころがいっぱい。空中ブランコも、美しい舞台装置をバックグランドに、普通のサーカスより遥かに高度な技術を見せてくれて、驚きと感動の連続です。また、オリンピック級の飛び込み選手が20mの高さからプールに飛び込んだと思うと、その飛び込んだ、深いはずのプール部分がいつのまにか浅瀬になっていて、パフォーマーがその部分を歩くと、まるで一瞬彼らが水上を歩いているように見えて、「不思議な世界」に迷い込んだ気分にさせてくれます。 アメリカのウェデイング・キャピタルと言われているラスベガスを意識してか、途中でウェディングドレスを彷彿とした衣装でパフォーマー達が登場したり(しかしその後、後方でお葬式の場面がなにげなく繰り広げられて「結婚は人生の墓場」なんて格言を思いだしたりして・・・)、憎い演出が笑いを誘います。また、途中に人間ファイヤー・ボールというのも登場しますが、それは見てのお楽しみ。 もちろん英語力は必要なく十分楽しめますので、私の絶対お薦めショーです。なお、ショーの最中、フラッシュでの撮影は禁止されていますので、ご了解を!後は、みんなでショーの値段が下がる事を祈りましょう!

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肉体の限界に迫ったパフォーマンスにうっとり(上)、シンクロナイズド・スイマー達(中)、水の上で繰り広げられる空中アクロバット(下)。

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