レトロな町、京都・伏見で1日ぶらり旅スポット4選

伏見桃山駅に着いたら、まずは腹ごしらえ。駅から徒歩約5分のところにある「サラダの店　サンチョ」で洋食ランチなんてどうですか。古い酒蔵の名残がありながら和洋折衷な外観は、一昔前のあたたかさを感じさせ、私たちを出迎えてくれます。ほかのお店と少し違うところは、「サラダ」のおいしさを一番に楽しめるところです。新鮮でみずみずしいお野菜がこんなにたっぷり食べられる洋食屋さんはほかにありません。メインのエビフライやハンバーグも、もちろん絶品です。価格もお手頃で、週末のお出かけにぴったりです。

ご飯の後はゆっくりと、港町としての伏見を感じませんか？ 乗り場は駅から徒歩約15分の場所にあります。乗り場を出発し、水辺の景色を楽しみながら三栖の閘門を目指します。そして閘門を見学し、乗り場に戻ってくる約往復50分のコースです。舟の上から、有名な映画の撮影現場となった「伏見であい橋」も見ることもできます。また春になり、桜が咲く頃には、水辺の桜が観光客を出迎えてくれ、桜のトンネルを楽しむこともできます。

十石舟を満喫したら、ぶらぶら伏見の酒蔵めぐりに出かけましょう。駅から徒歩約15分の場所に、月桂冠大蔵記念館や伏見夢百衆、キザクラカッパカントリーなど、酒蔵としての伏見の歴史を感じられる場所がたくさんあります。
十石舟の降り場から徒歩約3分のところにある月桂冠大蔵記念館は、伏見の酒造りや日本酒の歴史・文化を伝え、月桂冠のスピリッツを感じられる博物館です。見学した後にお酒の試飲ができるのがとてもうれしいポイントです。キザクラカッパカントリーでは食事や試飲ができ、併設されている黄桜記念館では、酒造りについて知ることができます。展示されている昔の黄桜のＣＭがとても懐かしく、一度見たらついついCMフレーズを口ずさんでしまいます。コロナ前は週末にガーデンで試飲会が開かれることもあり、大勢の方でにぎわっていました。また開催されたら、ぜひ行ってみてください。
観光スポットもたくさんありますが、もうひとつのおすすめは、酒蔵の町並みをバックにした写真撮影です。濠川越しに見る酒蔵風景や、味のある酒蔵をバックにたくさん写真を撮って帰るのはいかがですか。着物観光にも最適です。

酒蔵めぐりの後は、そろそろ小腹を満たしたい頃ですよね。伏見の酒粕を使用した名物「酒まんじゅう」を「富英堂」で食べてみませんか？　富英堂は明治28年から続く伝統ある、地元の人が大好きな和菓子屋さんです。酒粕を練りこんだ生地とほんのり甘いこし餡、そして蒸した後に押される焼印の香ばしさで、とろけてしまいます。週末は店前で蒸したての酒まんじゅうが売られていることもあるので、それに出合えたらラッキーですね。外観はレトロ、店内の壁一面に並べられた古い木型が歴史の深さを物語っています。酒まんじゅう以外にも、代表銘菓の「えがお」や、季節のかわいい和菓子がたくさん揃っています。

京都旅行の際は、レトロな町「伏見」にぜひお越しください！