京北に咲く「黒田の百年桜」を訪ねて

公開日 : 2021年04月11日
最終更新 :
筆者 : Akio

右京区京北町に咲く「黒田の百年桜」を訪ねて行きました(2021年4月11日撮影)。

京北町は山深いところにあり町の面積の90%が森という、森林に囲まれている地域です。

ここには桜の名所が点在していて「京北桜100選」というスポットがあるほど、山間部ならではの、桜景色の広がるエリアです。

《京北とは》

京北とは、「京都府南東部、京都市北西部の旧町域。 1955年周山(しゅうざん)町と細野村、宇津 (うつ)村、黒田村、山国(やまぐに)村、弓削(ゆげ)村の5村が合体して京北町が発足。

2005年京都市に編入。右京区の一部となっています。

「黒田の百年桜」訪ねる前に少し寄り道です。

まずは、京北周山町大山に咲く、「魚ヶ渕の枝垂れ桜」へ。

「魚ヶ渕の枝垂れ桜」は、周山の中心から車で50分ほどのところにある吊り橋のたもとにある大きな枝垂桜です。

しかしながら、ここのところの暖かさらでしょうか、残念ながら散っていました。

次の春には満開のときに来ようと思いました。

大きな枝垂れ桜は、川に架かる吊り橋とマッチして、とても風情を感じられるところです。

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【魚ヶ渕の枝垂れ桜】

・住所: 京都市右京区京北周山町山キハ22付近

続いて、国道162号のウッディ京北前の交差点を右折し国道477号を7.3km走ると常照皇寺。「常照皇寺」寺門前の八重紅枝垂桜は満開です。

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現在、京都市内の桜処のほとんどが「見頃終了」マークとなっていますが、京北は気温が低いこともあり、桜はいまが見頃です。

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【「常照皇寺」前の一本桜】

・住所: 京都市右京区京北井戸町字丸山14-6

いよいよ常照皇寺前から道に戻り、京北宮町宮野の「黒田の百年桜」へと走ります。

「黒田の百年桜」は、京北に暮らす方々が大切にされている桜で、品種的にも珍しい桜です。百年桜は春日神社の境内にあり樹齢は推定は300年。

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幹の太さは約3.1m、高さは約8mの大きな桜の木で、山桜の突然変異種で10~12枚の八重桜の中に

一重桜が混じって咲くという、とても珍しい品種です。

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桜守である佐野藤右衛門(さのとうえもん)親子が30年かけて1977年に苗づくりに成功。

父の15代目佐野藤右衛門が「黒田百年」と命名され、その桜木は1983年に大阪造幣局・桜の通り抜けに植樹されたことをきっかけに親木であるここの桜も「百年桜」として広く知られるようになったそうです。

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恒例の「黒田百年桜まつり」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となっていますが、桜の開花中は、日没から午後9時までライトアップされています。

【春日神社・黒田百年桜】

・住所: 京都市右京区京北宮町宮野90

アクセスは、京北ふるさとバス「宮」下車、徒歩約1分。

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そして、こちらは春日神社のすぐ近く、旧黒田小学校の山側にある常燈寺の桜風景。

常燈寺は、臨済宗天龍寺派のお寺。

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風情ある景色に見入ってしまいました。

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【常燈寺】

・住所: 京都市右京区京北宮町宮野52番地

以上、京北に咲く桜を訪ねてでした。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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