「哲学の道」から「法然院」へと歩く

公開日 : 2019年10月27日
最終更新 :
筆者 : Akio

《哲学の道の歴史》

10月27日、左京区の哲学の道から法然院へと歩きました。

哲学の道の歴史ですが、1890年(明治23年)に琵琶湖疏水が完成した際に、管理用道路として設置された道でした。

当初は、芝生が植えられている程度の小路でしたが、この小路を散策する人が徐々に増えて来ました。

その後、このエリアには文人が多く住むようになり、その文人の方達の散策の道にもなり

「文人の道」とも呼ばれていたそうです。

京都大学の哲学者・西田幾多郎や田辺元らが好んで散策したことから「哲学の小径」といわれたり

「散策の道」「思索の道」「疏水の小径」などと呼ばれました。

時を経た、1972年(昭和47年)地元住民が保存運動を進める際に、この小路の名称を「哲学の道」と決め、

その後は多くの方に親しまれ現在に至っています。

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哲学の道の距離は、若王子橋から銀閣寺橋までの約1.5km区間です。

哲学の道は、春には桜、秋には紅葉が楽しめる散歩道で

水面に映る、桜や紅葉も美しいです。

哲学の道周辺の紅葉ですが、ほんの一部に紅葉が見られるものの

まだ殆どに緑色が多くこれからと言う感じです。

ウェザーニューズの通り、11月半ば頃からが彩りの季節かと思います。

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当初の哲学の道は、砂利道の散策路でしたが、1987年(昭和53年)には廃止された市電の軌道敷石を転用して、

歩行者が歩きやすいように敷石が並べられました。

また、哲学の道の付近には神社仏閣が多数点在していて、これらを巡る散策路にも利用されています。

南には、南禅寺や永観堂。若王寺橋の付近に熊野若王子神社があり、

北には、光雲寺、大豊神社、霊鑑寺、安楽寺、法然院、銀閣寺があり

ウォーキングを好む外国人観光客にも人気の道です。

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《哲学の道》へのアクセス

〇京都駅から哲学の道までのアクセスは、バスが一番かと思います。

(京都駅から、市バス5、17系統または100系統)

電車で行くには最寄り駅からが離れているので、あまりお勧め出来ません。

また、車でのアクセスですが、哲学の道付近には駐車場は幾つかありますが、

紅葉観光の季節には、直ぐに満車となります。

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哲学の道から法然院へと入りました。

法然院は、法然上人が弟子の住連と安楽と共に六時礼讃を唱えて、念仏三昧の別行を修められた草庵の旧跡です。

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趣きのある茅葺屋根の山門です。

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山門をくぐり、石段下りて書院へ続く参道からの写真です。

参道の左右には、心身を清めて浄域に入ることを意味する白砂壇があります。

縦7m横3mの白砂壇には、季節の模様が、お坊様によって定期的に描かれています。

砂紋模様は、水紋 波 渦 葉 花・・・など

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10月27日の白砂壇模様は、「もみじ」。

まさしくフォトジェニックな世界。

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法然院は散策自由で、朝の6時から夕方4時まで拝観出来ます。

以上、哲学の道から法然院へと歩いた日でした。

≪法然院≫                      

○所 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地

○散策自由(伽藍内特別公開の期間中、伽藍内の拝観は有料)

○時間   6:00~16:00

○交通アクセス 市バス「錦林車庫前」下車、徒歩10分

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筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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