令和元年・新緑の中を進む「葵祭」

公開日 : 2019年05月19日
最終更新 :
筆者 : Akio

《新緑の加茂街道で見る葵祭》

15日の京都は葵祭でした。午前10時半に京都御所を出発した行列

(総勢500名・馬36頭・牛4頭・牛車2基・輿1台・)は御所から下鴨神社を経て、上賀茂神社を目指します。

僕はこの日、葵祭を間近で見ようと、午後三時。鴨川沿いに走る加茂街道で行列を待ちました。

後方の山々には、右大文字の如意ヶ岳も見えます。

来ました。来ました。

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先頭の皇宮警察・騎馬隊が目の前を通ります。

馬脚のサポーターの色も京紫です。

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葵祭りは正式名を賀茂祭と言い、日本のお祭りの原点とも言われます。

葵祭は、祭りに参加する全ての人が葵桂(あおいかつら)の葉をつけます。

この葵桂(あおいかつら)ですが、葵と桂の葉を絡ませて作られています。

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葵桂は、当日の内裏宸殿の御簾をはじめ、御所車、勅使、供奉者の衣冠、

そして牛馬にいたるまで、 すべてに飾られます。

一回の葵祭りで使う葵の葉は、なんと10,000枚にもなるそうです。

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御所車には藤の花が飾られ、

御所車が「ギシッ」と動くと藤の花も揺れます。

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《新緑の加茂街道を進む葵祭》

桜の季節の加茂街道は美しい桜のトンネルでしたが、

五月半ばの加茂街道は新緑の道が続いています。

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加茂街道は、賀茂川の西岸を走っていて上賀茂神社からも近く

賀茂川では、かなり上流になります。ここでは葵祭を、とても近くに見る事が出来ます。

「葵桂」の葉を付けた女官や武官が次々と進んできます。

行列の約五百名の人と共に、馬も牛も主人公です。

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《新緑に映える染と織》

緑の中に平安装束が映えています。

沿道から大きな拍手が起こりました。

お祭のヒロイン。斉王代です。

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加茂街道から御園橋を渡った行列は、

午後四時前、無事に上賀茂神社に到着しました。

令和元年、新緑の中の葵祭でした。

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筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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