紅葉見頃の「鷹峯」を歩く
前ページの常照寺からの続きです。11月23日の祝日。
鷹峯にある源光庵・・光悦寺・・吟松寺へと歩きました。
北区の鷹ヶ峰は、市内でも高い所にあり朝晩は冷え込みます。
かつて鷹ヶ峰街道は交通の要所で、京都から周山を通り美山町・小浜市へ抜ける街道でした。
明治19年から、交通は福王寺から栂尾を通るルートになり、鷹ヶ峰街道は幹線道から外れたそうです。
源光庵に入りました。
源光庵の山門に続く参道は、ひし形の石畳。
そして参道の両側からは、背の高いススキが迎えてくれます。
山門の上には、丸い窓がふたつ。それは夜空に浮かぶ月のようにも見えます。
源光庵と言いますと、迷いの窓と悟りの窓が有名ですね。
ここの紅葉も見頃です。
源光庵から、少し歩くと光悦寺。
光悦寺と言いますと、参道のもみじのトンネルが美しいです。
光悦寺は、江戸時代に本阿弥光悦(ほんあみ こうえつ)が、徳川家康より
鷹峯の地を寄進され、光悦が亡くなった後に 日蓮宗の寺院となっています。
本阿弥 光悦は、書家、陶芸家、漆芸、茶の湯などに名を残す 江戸時代の素晴らしい芸術家でした。
今の時代で言うとデザイナー。総合プロデューサーに例えられるでしょうか。
光悦は、鷹峯のこの地に芸術村(光悦村)を築いた事でも知られています。
俵屋宗達、尾形光琳と共に、日本の素晴らしいデザインの形・・・
『琳派』の創始者として、芸術文化に大きな功績を残しています。
光悦寺には大正時代に建てられた茶室が7つあり、すぐ近くに
鷹峰三山(鷹ヶ峰、鷲ヶ峰、天ヶ峰)が見えます。
光悦寺から更に進むと、長い坂道が続いています。
坂道の名は、長坂道。名の通り、かなり急こう配の坂道です。
長坂道を下り、左折して紙屋川沿いの道を歩くと吟松寺(ぎんしょうじ)。
ここは、知る人ぞ知る、鷹峯の隠れ紅葉スポットです。
観光寺院ではないため、拝観料も必要ありません。
しかし他と紅葉名所と比べても遜色ない美しさです。
この辺りは山裾で谷になる為、吹き抜ける風が強くて
ハラハラと舞う楓の景色が、とても綺麗です。
この後、紙谷川沿いの道を歩き、「しょうざん」へと続きます。
《鷹峯》
〇所 京都市北区鷹峯北鷹峯町
〇アクセス 市バス 鷹峰源光庵前下車
〇周辺の見所 常照寺 源光庵 光悦寺
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。