紅葉見頃の「鷹峯」を歩く

公開日 : 2017年11月24日
最終更新 :
筆者 : Akio

前ページの常照寺からの続きです。11月23日の祝日。

鷹峯にある源光庵・・光悦寺・・吟松寺へと歩きました。

北区の鷹ヶ峰は、市内でも高い所にあり朝晩は冷え込みます。

かつて鷹ヶ峰街道は交通の要所で、京都から周山を通り美山町・小浜市へ抜ける街道でした。

明治19年から、交通は福王寺から栂尾を通るルートになり、鷹ヶ峰街道は幹線道から外れたそうです。

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源光庵に入りました。

源光庵の山門に続く参道は、ひし形の石畳。

そして参道の両側からは、背の高いススキが迎えてくれます。

山門の上には、丸い窓がふたつ。それは夜空に浮かぶ月のようにも見えます。

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源光庵と言いますと、迷いの窓と悟りの窓が有名ですね。

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ここの紅葉も見頃です。

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源光庵から、少し歩くと光悦寺。

光悦寺と言いますと、参道のもみじのトンネルが美しいです。

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光悦寺は、江戸時代に本阿弥光悦(ほんあみ こうえつ)が、徳川家康より

鷹峯の地を寄進され、光悦が亡くなった後に 日蓮宗の寺院となっています。

本阿弥 光悦は、書家、陶芸家、漆芸、茶の湯などに名を残す 江戸時代の素晴らしい芸術家でした。

今の時代で言うとデザイナー。総合プロデューサーに例えられるでしょうか。

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光悦は、鷹峯のこの地に芸術村(光悦村)を築いた事でも知られています。

俵屋宗達、尾形光琳と共に、日本の素晴らしいデザインの形・・・

『琳派』の創始者として、芸術文化に大きな功績を残しています。

光悦寺には大正時代に建てられた茶室が7つあり、すぐ近くに

鷹峰三山(鷹ヶ峰、鷲ヶ峰、天ヶ峰)が見えます。

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光悦寺から更に進むと、長い坂道が続いています。

坂道の名は、長坂道。名の通り、かなり急こう配の坂道です。

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長坂道を下り、左折して紙屋川沿いの道を歩くと吟松寺(ぎんしょうじ)。

ここは、知る人ぞ知る、鷹峯の隠れ紅葉スポットです。

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観光寺院ではないため、拝観料も必要ありません。

しかし他と紅葉名所と比べても遜色ない美しさです。

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この辺りは山裾で谷になる為、吹き抜ける風が強くて

ハラハラと舞う楓の景色が、とても綺麗です。

この後、紙谷川沿いの道を歩き、「しょうざん」へと続きます。

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《鷹峯》

〇所    京都市北区鷹峯北鷹峯町

〇アクセス 市バス 鷹峰源光庵前下車

〇周辺の見所  常照寺  源光庵  光悦寺

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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