黄色・・赤色・・茜色「常照寺色の紅葉」
今週は紅葉が一番の見頃の時ですから、沢山の人が京都に来られています。
鷹ヶ峰の常照寺。
朱色美しい山門が迎えてくれました。
朱色美しい山門は、天下の名妓・二代目吉野太夫が巨財を
投じて寄進したもの。二代目吉野太夫、23歳の時の寄贈でした。
吉野太夫こと松田徳子は京都に生まれ、14歳で二代目吉野太夫の名跡を継ぎ、
天下の名妓と賞賛される様になります。
全盛期の吉野太夫は井原西鶴が、「好色一代男」に記される程に、
その美しさと知性は群を抜いていたそうです。
その後、26歳の時に豪商・灰屋紹益に身受けされ結婚。
しかし、38歳という若さでこの世を去り、遺言によってここ常照寺本堂裏の墓地に葬られました。
悲しみに明け暮れた灰屋紹益は、その悲しみを詠んでいます。
「都をば 花なき里になしにけり 吉野を死出の山に移して」
(寺院入口の参道に掲げられています。)
鷹ヶ峰は朝晩冷え込む所。
きりっと冷え込む大気が、常照寺色と例えられる美しい紅葉の世界を見せています。
美しく紅葉する条件とは・・・・・・
○最低気温5℃以下であること
○十分な日照があり昼夜の気温差が大きいこと
○適度の水分、適度の紫外線があること
これらの条件が連続することが美しい紅葉の条件との事です。
見上げると、黄色・・・・・・
赤色・・・・・・
黄色と赤色が重なり合う紅葉・・・・
まるで色紙の様な美しい色合いの
紅葉に見入ってしまいます。
丸い窓は吉野窓。
毎年春の四月第二日曜日には、
吉野大夫を偲ぶ「吉野太夫花供養」があり
現在の島原太夫による「太夫道中」が行われています。
常照寺の紅葉・・・・
2017年の秋も美しい彩りの世界が広がっています。
《常照寺》
○所 京都市北区鷹峰北鷹峰町45
○参拝料 500円
○時間 8:30~17:00
○アクセス 市バス「源光庵前」下車、徒歩約2分
○駐車場 有り
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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