黄色・・赤色・・茜色「常照寺色の紅葉」

公開日 : 2017年11月23日
最終更新 :
筆者 : Akio
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今週は紅葉が一番の見頃の時ですから、沢山の人が京都に来られています。

鷹ヶ峰の常照寺。

朱色美しい山門が迎えてくれました。

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朱色美しい山門は、天下の名妓・二代目吉野太夫が巨財を

投じて寄進したもの。二代目吉野太夫、23歳の時の寄贈でした。

吉野太夫こと松田徳子は京都に生まれ、14歳で二代目吉野太夫の名跡を継ぎ、

天下の名妓と賞賛される様になります。

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全盛期の吉野太夫は井原西鶴が、「好色一代男」に記される程に、

その美しさと知性は群を抜いていたそうです。

その後、26歳の時に豪商・灰屋紹益に身受けされ結婚。

しかし、38歳という若さでこの世を去り、遺言によってここ常照寺本堂裏の墓地に葬られました。

悲しみに明け暮れた灰屋紹益は、その悲しみを詠んでいます。

「都をば 花なき里になしにけり 吉野を死出の山に移して」

        (寺院入口の参道に掲げられています。)

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鷹ヶ峰は朝晩冷え込む所。

きりっと冷え込む大気が、常照寺色と例えられる美しい紅葉の世界を見せています。

美しく紅葉する条件とは・・・・・・

○最低気温5℃以下であること

○十分な日照があり昼夜の気温差が大きいこと

○適度の水分、適度の紫外線があること

これらの条件が連続することが美しい紅葉の条件との事です。

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見上げると、黄色・・・・・・

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赤色・・・・・・

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黄色と赤色が重なり合う紅葉・・・・

まるで色紙の様な美しい色合いの

紅葉に見入ってしまいます。

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丸い窓は吉野窓。

毎年春の四月第二日曜日には、

吉野大夫を偲ぶ「吉野太夫花供養」があり

現在の島原太夫による「太夫道中」が行われています。

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常照寺の紅葉・・・・

2017年の秋も美しい彩りの世界が広がっています。

《常照寺》

○所    京都市北区鷹峰北鷹峰町45

○参拝料  500円

○時間    8:30~17:00

○アクセス 市バス「源光庵前」下車、徒歩約2分

○駐車場   有り

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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