祇園白川に咲く紫陽花。

公開日 : 2017年06月21日
最終更新 :
筆者 : Akio

京都も昨夜から今朝にかけて、激しい雨でした。

雨が上がり、四条縄手にある「手ぬぐいの永楽屋さん」。

お店前に飾られた、青もみじ・紫陽花・舞妓さんの手ぬぐいが素敵です。

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縄手を少し歩いて、祇園白川「辰巳大明神」に来ました。

辰巳大明神は、辰巳の方角を守る神社であったと考えられますが、

今では祇園の芸舞妓さんからの信仰を集める、芸事上達にご利益のある小社となっています。

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辰巳大明神から左を見ると、巽橋から切通しの景色。

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そしてこちらは、白川沿い朱塗りの玉垣。

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朱塗りの玉垣から少し進むと、「かにかくに碑」。

歌碑には 祇園をこよなく愛した歌人・吉井勇の詩が 刻まれています。

『かにかくに 祇園はこひし 寝るときも 枕のしたを 水のながるる』

歌碑は、昭和30年に吉井勇の古希を記念して建てられました。

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かつて・・・この石碑のある所には、「大友」と言うお茶屋がありました。

お茶屋「大友」の女将「磯田多佳」は祇園甲部の芸妓さんでしたが、

一方で夏目漱石、谷崎潤一郎、吉井勇、志賀直哉、高浜虚子、浅井忠、横山大観など

多くの文学者や芸術家と交流した歌人であり、「文学芸妓」と呼ばれていました。

時代が、戦争後期に入り、戦局が悪化して、お茶屋「大友」も撤去され

多佳さんは、終戦の年に亡くなられています。

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多佳さんが好きだった花は紫陽花。

彼女は終生、雨の日と紫陽花を好まれていたそうです。

今、白川沿いには、あちこちに紫陽花が咲いています。

咲いた紫陽花に、多佳さんの歩まれた時代を思いました。

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《祇園白川》

〇住所    京都市東山区新橋通周辺 。

〇アクセス 京阪「祇園四条駅」より徒歩3分。

      京阪「三条駅」より徒歩5分。

      阪急「河原町駅」より徒歩5分。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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