6月初めの神泉苑。

公開日 : 2017年06月05日
最終更新 :
筆者 : Akio
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二条城近くにある神泉苑。

神泉苑は、延暦13年(794年)の平安京遷都と、ほぼ同時期に

生まれた庭園で、池には竜神が住むという言い伝えがあり、

常に清泉が湧き出している事から神泉苑と言う名が付いたそうです。

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神泉苑は、街のオアシスと言える所で、庭園では紫陽花が

咲き始めています。

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ここでは、遠い時代より雨乞いの儀式が行われて来ました。

儀式の始まりは、天長元年(824年)、京の都は大干ばつに襲われていたので

東寺の弘法大使・空海は、神泉苑で雨乞いの儀式を行なった所、見事に雨が降ったそうです。

以来、神泉苑は 雨乞いの場所になりました。

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時が、進んで1182年。後白河上皇が、神泉苑で雨乞いの神事をした時に、

白拍子として招いたのが静御前でした。

静御前が舞った直後に大雨となり、上皇より「日本一の白拍子」とのお褒めの言葉を頂いたそうです。

儀式には源義経も参加していて、その時が源義経と静御前、

初めての出会いだったそうです。

運命の出会いは、ここから始まったんですね。

朱塗りの法成橋に、願い事を念じながら渡ると、願いが叶うと言われ

恋愛成就を願う多くの女性が訪れています。

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そして、神泉苑と言いますと。祇園祭ですね。

貞観5年(863年)疫病が流行り、神泉苑にて多くの御霊を鎮めるため御霊会が行われました。

全国の国の数、66本の鉾を立てて、神泉苑の池にくりこみ、厄払いをしたそうです。

後世には、これが町衆の祭典として、鉾に車を付け、飾りを施して京の都を練り歩く、

祇園祭へとなっています。

六月初めの神泉苑でした。

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《神泉苑》

〇所      京都市中京区御池通神泉苑町東入る門前町166

〇散策自由

〇アクセス   JR西日本山陰本線(嵯峨野線)・京都市営地下鉄東西線二条駅より東へ徒歩で約10分。

        京都市営地下鉄東西線二条城前駅下車、西へ徒歩で約2分。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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