これがブラタモリでも紹介された御土居。

公開日 : 2015年10月26日
最終更新 :
筆者 : Akio

秋晴れの日、御土居を見に行きました。

まずは、北区大宮土居町の御土居。

フェンスが張られて中には入れませんが、

御土居の大きさが伝わって来ます。

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御土居とは何なのでしょうか。

御土居は、今年の1月・NHK「ブラタモリ 京都」でも紹介されていました。

御土居とは、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が,長い戦乱で荒れ果てた

京都の都市改造の一環として外敵の来襲に備える防塁と,

鴨川の氾濫から市街を守る堤防として,天正19年(1591)に多くの経費と

労力を費やして築いた土塁です。

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それは、台形の土塁と堀からなり,その延長は22.5キロメートルに

及ぶそうで東は鴨川,北は鷹ヶ峯,西は紙屋川,南は九条あたりに

沿って築かれていました。

土塁の内側を洛中,外側を洛外と呼び,要所には七口を設け,

洛外との出入口でした。

今も残る名に、長坂口・鞍馬口・大原口・粟田口・伏見口・鳥羽口

丹波口などの地名はその名残りとの事です。

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その後、江戸時代になると天下太平の世が続き,外敵の脅威もなく

御土居は次第に無用の存在となり,堤防の役割を果たしていたものなどを

除いて次々と取り壊され,北辺を中心に僅かに名残をとどめるのみとなりました。

昭和5年(1930),市内に残る御土居のうち8箇所が,京都の沿革を知るうえに,

重要な遺構として「史跡」に指定,昭和40年(1965)にさらに

1箇所(北野天満宮境内)が追加され,現在9箇所が指定地となっています。

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続いて、ここから車で10分位走った所にある

鷹峯街道の和菓子屋・光悦堂さん。

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ここは御土居餅が名物。

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お店の前は御土居です。

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ここもフェンスで囲まれ鍵が掛かっていますが、

お店は、御土居の鍵の管理もされているそうで、

僕の名前と連絡先を記入して、フェンスの中に入れて頂く事が出来ました。

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階段を登って御土居へ。

御土居からは、紅葉が始まった山々が見えました。

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御土居から見えた、和菓子屋・光悦堂さん。

遠方の山は、比叡山。

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御土居を少し進んで、ススキの向こうに見える山は鷹峯の山。

丸い形は、花札ボウズ札の原型とも言われます。

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右手の建物奥に見えるのは、大文字の船形の山。

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帰ってから、光悦堂さんで買ってきた御土居餅を頂きました。(^.^)

お餅は、二度蒸しして ついたもち米に砂糖、塩、甘煮の赤えんどうを混ぜ、

細長くしたこし餡を包んで、きな粉をかけたお餅です。

豊臣秀吉が京の周囲に築造した御土居に因んで作られています。

御土居餅。とっても美味しいお餅でした。

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《今回行った御土居。》

〇 北区大宮土居町の御土居。

〇 鷹ヶ峯・北区旧土居町の御土居。

和菓子《光悦堂さん》

〇所      京都市北区鷹ヶ峯旧土居町1-203

〇御土居餅   1個 130円  賞味期限   当日限り

〇定休日    木曜日

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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