700年以上、閉ざされていた寺院。泉涌寺からの秋景色。

公開日 : 2015年10月20日
最終更新 :
筆者 : Akio

前ぺージからの続きになりました。

即成院を出て、東山三十六峰の南端、月ノ輪山に続く長い坂道を登って

泉涌寺に入りました。

泉涌寺 。「せんにゅうじ」と読みます。

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秋は月の美しい季節。

ここから見える月は、とても美しいと聞きます。

泉涌寺を紹介した2009年・初秋のJR東海ポスターの言葉は・・・

『せんにゅうじ。この美しい響きのお寺は、東山三十六峰の南端

 「月ノ輪山」の麓にあります。東山から昇った月が ここで鴨川に映る、

 その美しさを古の人は「月輪」に託したとか。

 東大路から少し入っただけなのに、町中の喧騒とは無縁。

  戦後まで七百年以上も門を閉ざしていた為に 時流に流されず

 今も静かな空気が 守られているのでしょう。

 JR京都駅から市バス208番で 泉涌寺下車、徒歩七分西に東福寺、

 北に三十三間堂、智積院。ぜひ初秋の散策を 』

                 ・・・・・・・と紹介されていました。

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泉涌寺は、皇室の菩提寺。

寺域内には、鎌倉時代の後堀河天皇、四条天皇、

江戸時代の 後水尾天皇以下 幕末に至る歴代天皇の陵墓があります。

白砂の向こうは 陵墓。

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泉涌寺を出て、少し下がると真言宗泉涌寺派の寺院、今熊野観音寺。

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晩秋には美しい紅葉が広がる所です。

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この辺りの楓を見ると、葉先が七つの楓と共に、

葉先が三つに分かれている三葉楓も見られます。

ここから少し歩くと、紅葉で有名な東福寺があります。

遠い時代、東福寺の僧が中国の宋より持ち帰ったのが三葉楓で、

東山三十六峰の南端の山々に広まったものかとも思います。

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秋の日の、泉涌寺から今熊野観音寺の景色でした。

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                  ※そうだ 京都、行こう。の言葉お借りしています。

《泉涌寺》

〇所     京都市東山区泉涌寺山内町27

〇拝観時間  9:00~16:30

〇拝観料   伽藍拝観 大人 500円/小人(中学生以下) 300円

〇アクセス  市バス 202,207,208 系統にて「泉涌寺道」下車 徒歩約 7分

       京阪電車・JR 奈良線「東福寺」駅下車 徒歩約10分

《今熊野観音寺》

〇所     京都市東山区泉涌寺山内町

〇拝観時間  8.00~5.00

〇アクセス  市バス 202,207,208 系統にて「泉涌寺道」下車 徒歩約 7分

       京阪電車・JR 奈良線「東福寺」駅下車 徒歩約10分

〇散策自由

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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