祇園祭・山鉾巡行
十七日の朝です。
祇園祭は、巡行の朝でした。
抜ける様な 夏空が 広がっていました。
毎年 祇園祭には 来ていますが 今年初めて、ビルの八階から写真を
撮る事が出来ました。
眼下の四条通りには、 山と鉾が 並んでいました。
祇園祭は、八坂神社のお祭りです。
祇園祭の起源は 平安時代前期の869年、疫病が流行した年 国の数にちなんで
六十六本の鉾を立て、祇園の神を迎えて 厄病が 取り除かれる様に、
祈った事が 始まりとされています。
今年・・宵山は、土曜日・・・そして巡行は日曜日ですから 何十万人と言う人が
来られていました。
昨夜迄の 宵山が 『静』の世界なら 巡行は 『動』の世界です。
ビルから出て 巡行の山と鉾を 追いかけてみました。
コンチキチン コンチキチン・・・・・・山と鉾は、ビルの街を 進んでいました。
祇園祭の 鉾の高い槍には 疫病神が吸い込まれると 信じられていました。
山にある 松の木には 鉾と同じく 疫病神が吸い込まれると 信じられていました。
千年前の疫病と、今の時代の疫病とでは 違いますが・・・・・今年の日本にある
辛い事・・悲しい事を 鉾と山に 吸い取って欲しいと思いました。
遠い時代から、祇園祭は 鉾町と町衆によって成り立って来ています。
鉾町と町衆は 遠い時代から現代・・・・現代から未来へと 思いを込めながら
伝承して行きます。
山鉾の建つ室町は、和装の町で・・・・
長引く不況の中 倒産や閉店と 厳しい話も多いです。
でも そんな中でも 町衆は 鉾を動かし 山を曳き お囃子を奏で・・・・・・
2011年の 祇園祭を、綴っておられます。
山鉾に見れる 美しい織と染めは 室町の 素晴らしい衣装力だと
思います。
コンチキチン コンチキチン・・・2011年の夏空に 祇園囃子が響いていました。
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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