御所の糸桜

公開日 : 2011年04月03日
最終更新 :
筆者 : Akio

京都御所です。

御所は 広大な敷地です。

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広い 御所の中を歩いて行くと 白い花が咲いて いました。

その美しい花は、白い木蓮の花でした。

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今の御所には 木蓮・・・に 梅の花・・・・・・そして桜が

咲いています。

咲く桜は 『糸桜』と呼ばれる 美しい桜です。

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糸桜の 咲いている所は、かつて 近衛邸のあった所です。

広大な敷地の 御所には 天皇の おられた所や 朝廷の方々の 邸宅も

ありました。

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近衛家は 鎌倉時代から 天皇に仕える、朝廷の最高位の位にあたり 

鷹司家・九條家・一條家・二條家と共に 公家の頂点と いわれています。

その五つの公家は 五摂家と 呼ばれて来ました。

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近衛家は 五摂家の中でも筆頭の家柄で 昭和初期の 

内閣総理大臣・近衛文麿さんは その直系です。

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近衛家の邸宅は 幕末まで この辺りに 建っていたのですが、

明治維新で明治天皇が 東京に移られると同時に 近衛家も東京に転居し、

ここにあった邸宅は なくなりました。

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今は 邸内の庭園の一部だった 池が残るだけです。

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池には、『糸桜』が 美しく枝垂れていました。

時代を語る 糸桜ですね。

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糸桜は 枝垂れ桜の旧名で、和歌にも その名は 出てきます。

『 昔より名にはきけども 今日見れば むべめかれせぬ 糸さくらかな 』   

                       安政2年(1855年)孝明天皇

その美しく 枝垂れる姿は 時を越えて 愛されて来たのでしょうね。

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今 御所には 木蓮・・・・梅・・・・

そして 時代を語る 桜・・・・・『糸桜』が美しく咲いていました。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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