祇園白川

公開日 : 2011年03月03日
最終更新 :
筆者 : Akio

祇園白川です。今の時期 綺麗な 白梅が咲いています。

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白川沿いには、祇園を こよなく愛した 歌人・吉井勇さんの『かにかくに』の

歌碑があります。

歌碑には 吉井勇さんの詩が 刻まれています。

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『かにかくに 祇園はこひし 寝るときも 枕のしたを 水のながるる』・・・

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今年は、吉井勇さんの 没後51年にあたる年です。

51年前・・・吉井さんの訃報に接した馴染みの芸妓さんは 「なんで菊の花に 

なっておしまいやしたんえ」と・・・・・ 

吉井さんの 友人の 谷崎潤一郎さんに 嘆いたそうです。

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歌人・吉井 勇さんのプロフィールは・・・・・・・・

1886年 鹿児島藩士 吉井友実の孫として 伯爵家に生まれます。

新詩社に入社。北原白秋、木下杢太郎とともに歌人として 創作活動に励みます。

晩年は、爵位を返上し隠居、北白川周辺に住み祇園に通ったと 言われています。

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吉井さんの代表作には・・・・・・

『ゴンドラの唄 』    1915年   (大正4年)

いのち短し 恋せよおとめ    赤き唇あせぬ間に

熱き血潮の冷えぬ間に      明日の月日はないものを

いのち短し 恋せよおとめ    いざ手を取りて 彼の船に

いざ萌ゆる頬をきみが頬に    ここにはだれも来ぬものを

いのち短し 恋せよ少女     波に漂う 舟の様に

君が柔手を 我が肩に      ここには人目も 無いものを

いのち短し 恋せよ少女     黒髪の色 褪せぬ間に

心のほのお 消えぬ間に     今日はふたたび 来ぬものを

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秋の十一月には 『かくかくに祭』として  祇園甲部の 芸舞妓さんから

歌碑に 白菊の花が 手向けられています。

祇園白川・・・・この日は 白い梅の花が 綺麗でした。

吉井勇さんが 亡くなって51年・・祇園を最も愛し・・祇園から 最も愛された人

それが 歌人 吉井勇さん だったのだと 白川沿いの 歌碑を見て 思いました。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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