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東山山頂公園・将軍塚 ‐東山山頂への歩き方‐

カテゴリー:見所・観光・定番スポット 投稿日:2009年3月12日

%93%8C%8ER.jpg 京都に来てからというもの、山登り・山歩きをすることが多くなりました。京都では山の上にも見所があるためで、先週の土曜日(7日)には初めて東山山頂(標高220メートル)へ歩いて登りました。ただし東山と言う名の山があるわけではなく、鴨川の東側に連なる丘陵の総称です。

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東山山頂は霊山(りょうぜん)観音の背後にあります。下から見上げる限りは単に樹木に覆われた山でしかありませんが、行ってみると山の上にいることを感じさせないほど広くて平坦な場所でした。ここは「歴史的風土特別保存地区」に属する東山山頂公園です。デートスポットとして名高い展望台があり、京都市街を一望できます。


東山山頂へは東側(山科側)から東山ドライブウェイを車で上るのが一般的なようですが、西側から歩いて登ろうというのが私の考え。そしてそもそも歩いて登れる道はあるのか、というところから始まり、地図とインターネットで4本の歩行ルートを見つけました。
これらのルートには地図に載っていない部分があり、誰もが知っている道というわけではなさそうです。今回はそのうち最も短い円山公園からのルートで登りました。


簡単にルートを説明すると…

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円山公園と大谷祖廟の参道との間の道路を長楽寺へ向かいます。長楽寺門前で左折して石段を上ると、すぐにまた石段があるのでこれも上ります。上った所は道路より高くなった公園です。この公園を通り抜け、更に先へ進むと「将軍塚道」と彫られた石の道標が見えてきます。この右側の道に入ると歓喜天を祀った聖天堂の前を通って山道に入ります。あとはくねくねと15分ほどひたすら登って行くだけです。


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さて東山山頂公園の展望台の人気のほども分かりますが、公園の北、華頂山山頂にある将軍塚大日堂の庭園(入園料500円)にある展望台からの眺望はもっと素晴らしいものでした。将軍塚は青蓮院の飛地境内にある史跡で、桓武天皇が和気清麻呂の進言で、王城鎮護のために甲冑で身を固めた武将の像を埋めた場所と言われています。この庭園では桜や紅葉も楽しめるようです。


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東山山頂公園の展望台は西方向の眺望には優れていますが、北の方角は木々に遮られてまったく見えません。これに比べ将軍塚の展望台からの眺めは格別です。
将軍塚の展望台には北と西の二つがあり、特に塚の横にある鉄製の高さ10メートルほどの西展望台はまったく場所にそぐわない無粋なものですが、ここからの眺めは市街地からの高さといい距離といい、正に絶景をもたらしてくれます。思わず「わっ、凄い!」と声に出そうになったほどでした。でも写真ではその臨場感は全然出せません。


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ただ山上の展望台というものは京都タワーのように足がすくむ思いはしなくて済みますが、近くが見えないという欠点があり、ここからはすぐ下の祇園周辺などはさっぱり見えません。とは言え、それでもこの展望台からの眺めは絶対のお薦めです。行くなら太陽光が逆光になる前の午前中の方がいいかも知れません。


1時間近く眺めを堪能した後、帰りはもう一つのルートで北の粟田口の方へ下りる積りでしたが、ルートの入口に気が付かず、来た道を引き返すことになってしまいました。そしてこれがなんとも癪に障り、道を確認するためにも、翌日、今度は粟田口から再度登ってみることにしました。


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粟田口からのルートも分かりにくいです。粟田神社の門前に小さくルートの入口が示されていますが、神宮道から粟田神社に向かって右側2本目の「元三大師 * 」の石碑がある道に入ります。ここでいいのかな?と不安になりそうな住宅地の道を左へ右へと折れ曲がって坂を上ると尊勝院 ** に行き着くので、その境内を抜けると将軍塚への登り道が始まります。そしてこの道は「京都一周トレイル *** 」のルートでもあるのです。


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京都には宅地から一歩入るといきなり深山の雰囲気に変わる場所が沢山あります。それだけ宅地と山地が近接しているわけですが、このルートも同様です。この道は円山公園からの道よりも急で、十曲り以上もくねった坂道を一気に100メートル近く登らなければなりません。従って大分きついです。
急坂を登り切った後は樹木に囲まれて下界がまったく見えない細くゆるい上りを400メートルほど進むと将軍塚の北展望台の下に出ます。道はそこから将軍塚大日堂の庭園の外周に沿って進み、頂上のすぐ下で円山公園からのルートと合流します。このルートでは尊勝院の境内を出てから20分ほどかかります。


この日は山頂公園から南へ下る道(これも京都一周トレイルのコース)を途中まで下りてみてから引き返し、前日と同じく円山公園側に下りて帰って来ました。このルートは4本のうちの残り2本のルートに共通する部分で、途中で清水寺の境内(地主神社の横)につながる道と清水山を縦走して国道1号(五条通)の下を潜って渋谷通(しぶたにどおり)に至る道へと分かれます。
山頂を目指すだけなら拝観料を払って清水寺の境内に入る必要はなく、また京都一周トレイルが目的でなければ、わざわざこれらの遠いルートで登る必要はないでしょう。


山頂公園の展望台は夜景も有名ですが、山道に街灯はありません。夜景はやはり車で見に行くしかなさそうです。


さて、最後に冒頭の写真の説明です。この写真は一昨年の夏に京都タワーの展望台から撮ったものです。右の白線で囲った中の色が濃く窪んだように見えるところが東山山頂公園の展望台です。また左の白線内は将軍塚の西展望台がある辺りです。他に霊山観音や八坂の塔、右側には清水寺、その下に豊国神社、耳塚、そして鴨川が見えます。


2日続けての山登り。疲れました…


* 元三大師(がんざんだいし):912−985。第18代天台座主(ざす)良源(りょうげん)の通称。正月3日に亡くなったのでこう呼ばれる。叡山中興の祖。おみくじの考案者とされる。

** 尊勝院:元三大師を本尊とする天台宗の寺。

*** 京都一周トレイル:京阪電鉄の伏見稲荷駅と阪急電鉄の上桂駅を起(終)点とする京都をほぼ一周する全長約70キロメートルのハイキングコース。一度トライしてみたいと考えていたが、全容を知って思い止まっている。

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韮澤 成行

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韮澤 成行

東京の出版社を退職後、京都に転居。これまでは本の中の話でしかなかった歴史上の出来事が、ここには形跡とは言え今も身近に数多く残っており、現在も遠い過去もいつも並存しているような気がしています。京都には平安時代の初めに実在した人物が、ある寺の井戸から毎夜、冥界に通ったという言い伝えがあります。私も千年昔に行き来できるタイムトンネルを見つけたいと思っています。

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