大文字送り火異聞
「この文書は、岩井徹氏の書類の中から発見されたものである。わたしはいっさい手を加えずにこれを公表する。 ……… 現在、岩井徹氏は京都・北白川大堂町で喫茶店ミューのマスターをしている。 掲載者」
手紙のようでもあるが、それは…
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大 文 字 送 火 縁 起 経
如是我聞、私が聞いた大文字のいわれは次のようです。
平安末期に当時の天皇が真言宗の僧侶に命じた。
「密教の儀式をして国が平和であり永遠に栄えるようにお祈りをしろ。」
それで、如意ケ岳(大文字)に“大”の火を灯して国の平和と繁栄を祈った。
ところが、”大“の字は、真言宗が一番大事にする大日如来の”大“でもあるので、違う宗派が怒った。法華宗(天台法華)は、
「この宇宙を支配しているのは大日如来ではない。妙法蓮華経の”妙“なる教えが宇宙を支配しているのである。けしからん。」
彼らは、”大“に対抗して松ヶ崎に”妙法“を灯した。
すると、浄土宗と浄土真宗は、
「何をいっているんだ。ただ、真実は阿弥陀如来様が大きな船で来て、人々すべてを救って下さり、浄土に送ってくださるのだ。」
といって、西賀茂山に船の形を燃やした。
神道の人たちが、
「あほなことをいっていないで、神道の世界に入ってきて真実をみつけてください。」
といって、神社の聖域の門である鳥居の形を炎で表した。
後に、お盆に帰ってくる死者の霊を送るという“送り火”の意味もつけ加わった。
そして、今でも、8月 16 日がくると、各宗派が各山で自分の考えを主張しあっている。
平成18年8月18日 am 11:00 岩井
後記: フィクションです。まちがい、おもいこみも多いでしょう。ご容赦を。
追記: 鳥居は、水尾山にあり、愛宕山の入口にあたるようです。愛宕山の頂上には神社(愛宕権現)があります。仏教徒たちの気を鳥居の火のところで止めて、入ってくるなと主張しているように思われます。
平成18年8月19日 am 8:00 岩井
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