クアラルンプール市内最古の中華寺院・仙四師爺宮

公開日 : 2020年07月15日
最終更新 :

クアラルンプールは乾季でちょっと暑かったのですが、先週あたりは夕方にかなり強い雨が降りました。

雨が降ったあとは熱帯とは思えないほど涼しく快適に。

SOP(コロナを防ぐため遵守すべきルール)のもと、ニューノーマルの生活でまずは国内から観光などが戻りつつあるようです。

そこで今回からはこれから訪れたいとっておきのクアラルンプールをテーマに、市内の観光スポットを紹介していきたいと思います。

クアラルンプール屈指の観光スポットエリアといえば、セントラル・マーケット(Central Market/Pasar Seni)、中華街周辺です。

多民族国家マレーシアらしくモスクや中華寺院、ヒンドゥ寺院などが点在しています。

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中華街ペタリン・ストリート(Petaling Street)にほど近いショップハウスとビルに挟まれた仙四師爺宮(シンセーシヤ寺院/Sin Sze Si Ya Temple)。そのたたずまいの意外さにびっくりするかもしれません。

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仙四師爺宮はクアラルンプール最古の道教寺院で、セランゴール内戦時に軍を勝利に導いた指導者ヤップ・ア・ロイ(Yap Ah Loy)によって1864年に建立されたとのこと。彼が信仰したシンセーヤ(Sin Sze)とシヤ(Si Ya)のふたりの守護神の名前が冠せられています。

いつ訪れても多く信者の方が熱心に参拝されていて、ローカルの華人の信仰の場となっていることを感じます。

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商業地区の谷間にあり、またその入口からの印象だと小さい寺院に見えるかもしれませんが、なかに入ると思いのほかゆったりとしていて驚きます。

天井は高く、長い間焚かれた線香の煙で黒く燻(くすぶ)っている様が長い年月を感じさせ、そのなかに身をおくと心地よさも感じられます。

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線香を買ってそれぞれの神様の前に置かれている香炉に3本ずつ立てて詣でるのが中華寺院の参拝方法。

また中国語のみの対応となりますが、占いもあります。

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そして寺院内には教育の神様が祀られていることから、ローカルの学生が受験前の祈願に訪れることでも知られています。また最近では有名女優がメイク道具を持って訪れて以来、美の神様とも呼ばれているとの話も聞きました。

周囲で働く人などは「仙四師爺宮にお尻を向けて座るとよくないことが起きる」という風水由来の言い伝えもあるそうです。このエピソードからも近隣の人々に敬われ、大切にされているということがよくわかるのではないでしょうか。

【仙四師爺宮(シンセーシヤ寺院/Sin Sze Si Ya Temple)】

・住所: 113A Jalan Tun HS Lee, 14A Leboh Pudu, Kuala Lumpur

・拝観時間: 7:00〜17:00

(すべての写真撮影by逗子マリナ)

※写真の無断転載禁止

筆者

マレーシア特派員

逗子マリナ

2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。

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